あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]

2025年7月 4日

ファウルとかオフサイドとか、サッカーのルールは練習のどんなタイミングでどう教えるのがいいか教えて

 

■池上さんが考える「低学年のうちからやっておいたほうが良いこと」


(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません

 

最後に「低学年のうちからやっておいたほうが良いことは?」と尋ねられています。

その点で、私がずっと考えていることで言うと、低学年のうちに「みんなで攻撃して、みんなで守る」というイメージをぜひ植え付けてあげてください。

低学年のうちから、それぞれ「君はフォワードで、君はバックで、ここから動いちゃだめだよ」などとポジションやシステムを決めないでください。

最も大事なことは、攻守とも全員で参加して、ボールをしっかり追いかけること。その点を強調してほしいのです。

そうすると「団子サッカーになるじゃないか」と言われそうですが、そうなってから初めて「じゃあ、みんなで攻撃するんだけど、今みたいに固まると、どうかな?」と問いかけてください。

そうすると「広がったほうがいい」とか「パスしたほうがいい」などと意見が出てきます。

じゃあ、味方と協力するとどうなるかな? などとつなげていけばよいのです。

団子サッカーからの脱却と言うか、そうならない指導法などは、以前にも質問が出ています。ぜひ検索して参考にしてください。

 

池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
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