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U-10にパスの意識は必要か? 個性を生かした子どもの伸ばし方を教えて

公開:2018年2月23日 更新:2021年1月13日

キーワード:コーチングサッカーの原理原則ドリブルパス指導者池上正

■みんなが楽しくなるサッカーとは

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※写真はサカイクキャンプの写真です。 質問者及び質問内容とは関係ありません

昨夏、FCケルンで7歳のカテゴリーのシュート練習を見ました。

3人が縦に並んでいました。うしろから順番にパスがつながり、最後の人がシュートしていました。これは最終ラインからパスが出る、中盤がつなぐ、前線のフォワードがシュートを決める。そんなサッカーの基本的な攻撃イメージを、この年齢から覚えさせていました。

練習でシュートする回数が非常に多い。そしてそれは全員が均一です。ドイツでは、ひとりでドリブルをして何度もゴールを決めてガッツポーズをしている子どもは皆無でした。

加えて、このようにすると、トラップが少しくらい下手でも、どんどんサッカーが楽しくなります。

先日、小学5年生の授業で、サッカーをしました。何度目かの授業です。私は子どもたちに言いました。

「今日は、みんなが楽しくなるサッカーをしよう。ボールを持てたり、シュートができるとみんな嬉しいよね」

そして、クラブなどで日々サッカーをしている子どもたちはゴールしても0点というルールにしました。

授業が終わると、日頃サッカーをしていない半数以上の女の子たちが、汗をいっぱいかいて私のところに来て言いました。

「池上コーチ、今日は楽しかった!」

私はそれがスポーツだと思うのです。

池上正さんの指導を動画で見る>>

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池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
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文:島沢優子

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