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あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]

ボールを奪うための準備が課題の子どもたち 相手にボールが渡る前の動きをどう指導すればいい?

公開:2017年6月23日

キーワード:コーチングボランティアコーチ池上正

■子どもが自ら改善法を考えだすように、失敗の状況を具体的に伝える

三つめは、指導者の声がけです。
 
「予測して動こう」とか「考えて動けよ」といった声がけも大事ですが、危機察知能力を高めるものになっているでしょうか。
 
例えば、いつも同じタイミングで、同じようにボールへのアタックが遅れてしまう選手がいたとします。
 
そんな子を見かけたとき、出るアドバイスの多くは「タイミング考えろ」などですね。それも不正解ではありませんが、失敗した状況をもう少し詳しく教えてあげませんか。
 
「なにかさ、いつも同じタイミングでボールを取りに行ってるように見えるよ。どうしたらいいと思う?」
 
そうすると「もう少し早くダッシュしてみよう」「さっきはちょっと迷っちゃったから遅くなったんだ。もっと思い切ってやろう」などと、子どもは考え始めます。
 
うまくいっていない状況を具体的に伝えることで、違うやり方やアイデアが出るように、考え方の幅を広げてあげることも、指導者の大きな役目でしょう。
 
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池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。

コーチからの【チーム指導の悩み】に池上正さんがお答えします(例:年代がバラバラなチームの練習メニューなど)※記事になります
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文:島沢優子

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