日本代表MF柏木陽介が教える「ゲームメーカーに必要な5つのテクニック」

2017年5月15日

足首の角度で蹴り分ける「インステップキック」

浦和レッズの柏木陽介選手のプレースタイルは「ゲームメーカー」と呼ばれます。誰よりもボールに触って、ゲームのリズムをつくり、決定的なチャンスを演出する----。そんな選手になるためには、何を身につければいいのか。柏木選手が大事にしていることをアドバイスします。
今回は足首の角度で蹴り分ける「インステップキック」について。試合展開を大きく素早く変えるときに使えるので、ぜひ参考にしてみてください。(文:北健一郎、写真:松岡健三郎)
<<【連載第1回】基本だからこそ奥が深い「インサイドキック」

■ライナー性で飛ばす「インステップキック」

インステップキックは主にシュートを打つときに使われるキックですが、ゲームメーカーが攻撃を組み立てるときには、大きく素早く展開したいときに多く使います。
わかりやすいシチュエーションではサイドチェンジです。短いパスをつないでサイドを変えるよりもライナー性のインステップキックで一気にサイドを変えられれば、相手がポジションを修正する間も無く逆サイドのスペースに侵入することができます。
スピードと距離が出るぶん、コントロールが非常に難しいキックです。低くまっすぐボールを飛ばすに、インパクトする足の甲の中心をボールの中心に正確に当てられるように練習しましょう。

■インステップキックの蹴り方

1.助走からバックスイングを大きくとり、ボールの真横に軸足を置きます
2.身体をやや倒し、蹴り足をボールに対して斜めに振ります
3.足の甲の広い部分でボールの中心をインパクトします
インステップキックは、サイドチェンジなど一発で大きく展開する時に使うキックです。カウンター攻撃など、素早い展開が求められる場面で多用します。
【柏木選手のアドバイス】
インステップキックは足の甲の広く固い部分でインパクトすることで、ボールに大きなパワーが伝わり、勢いのある速いボールを蹴ることができます。ただ、そのインパクトする足の箇所というのは足の形やサイズが異なるので人それぞれ違います。一番力が伝わり、正確に蹴れるポイントを練習で見つけましょう。
次に、受け手がコントロールしやすいようにバックスピンをかけたキックをご紹介します。
次ページ:受け手に優しいバックスピンをかけたボール

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