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2022年12月14日

トレーニングで追求すべきサッカーのリアリティとは? ミニゲームでもゴール選びが大切なワケ

あなたのチームでは、トレーニングにどのようなゴールを使っていますか? サッカーとは対峙する2つのチームが互いにゴールを目指すスポーツです。そうしたサッカーの特性に応じたトレーニングを行うためにもゴールはとても重要な存在です。

今回は、Jリーグで44のクラブが導入し、町の少年団から強豪チームまで幅広く普及している『アルファゴール(ALPHAGOL)』について、実際に使用している指導者の声をご紹介します。

シュートの感覚を研ぎ澄ます
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■ミニゴールは倒れる、壊れるが当たり前だった

お話を伺ったのは、栃木県で小学3年生から6年生を主に指導する「おおぞらSC」の大山宏和コーチです。

アルファゴールは、オーストラリア発の折畳み式ミニゴールでプロの強いシュートでも倒れない、また壊れにくいことが特徴のゴール。まずはアルファゴールを導入するきっかけは何だったのか、大山さんに伺いました。

「3年くらい前にサカイクやCOACH UNITEDの紹介を見て知りました。それまで練習で使うミニゴールは、ミニテントみたいな簡易の折畳式や、細いアルミパイプをつなげた組み立て式、プラスチックのパイプを組み合わせたタイプなど様々なゴールを試してきました。でも、なかなか求めるゴールに出会えませんでした。

簡易の折畳式は風で動いたり、子どもが強いシュートを打っても吹き飛んでしまう。組み立て式もパイプが細いものはすぐに壊れ、プラスチック製は太陽で劣化しボロボロになってしまいました。中には数か月、半年もたないものもありましたね。

そこで目にしたゴールが「アルファゴール」でした。紹介の動画で大人が強いシュートを当ててもビクともしない様子を見て『これだ!』と思いました。

また、2020年にドイツでコーチをされている中野吉之伴さんをお呼びして『フニーニョクリニック(※)』を開催したのですが、その時に見たヨーロッパで使われているミニゴールも、アルファゴールと同じようにがっしりとしたものだったんです。」

■トレーニングと同じようにゴールにもリアリティが必要

以前から練習に使うゴールにこだわっていたという大山さんですが、そのきっかけは何だったのでしょう?

「C級ライセンスをとった時のインストラクターの方が、『ゴールは大事です』とおっしゃっていたのが、すごく記憶に残っているんです。サッカーはゴールに点を取りあうスポーツですよね。だからゴールがなければサッカーのリアリティはありません。また、ピッチの大きさや、選手の年齢に応じた適切なゴールのサイズもあります。マッチ・トレーニング・マッチの中でも常にサッカーのリアリティを追求することが大事だということを学びました。

また、ゴールの代わりにマーカーやコーンを代用してもいいのですが、やっぱりサッカーの醍醐味はシュートをゴールネットに決める快感ですよね。僕はそれを子どもたちにも感じてほしくて、ゴールにはとても強いこだわりがあったんです。」

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■3年経っても壊れない。アルファゴールを使い続けるワケ

では、アルファゴールのどんなところが、今までのゴールと違ったのでしょうか?

「ずばりサッカーのリアリティを練習で再現できるところですね。実際の試合で、ゴールがシュートで吹き飛んだり、壊れちゃうなんてことはありませんよね? でも、アルファゴールは、太いアルミ製でできていて、クロスバーやポストにシュートが当たってもしっかり跳ね返ってきます。実際に大人が強いシュートを当ててもビクともしません。

シュートがポストに跳ね返るというのは、とても大事だと考えています。なぜならしっかり枠の中を狙って蹴らないとゴールにならないからです。これが簡易的なミニゴールの場合、枠にボールが当たっても跳ね返ってこないので、ゴールの基準も曖昧になります。 アルファゴールの場合、ミニゲームであってもシュートを打つ人、こぼれ球をつめる人、全員が高い意識でトレーニングにのぞむことができます。

細かい部分かもしれませんが、こうしたリアリティを追求していくことは、子どもたちが大人になった時に大きな差になって表れてくるのではないでしょうか。

また、固定の練習場を持たない僕たちは、グラウンドを移動することが多いのですが、アルファゴールはがっしりしたゴールでありながら、コンパクトに折畳め、軽い上に耐久性が高いところもポイントです。

子どもたちでも簡単に持ち運べるほど軽く、車にもすぐに積み込めますし、3年ほど使っていますが、たまにネジを締め直す程度で、ゴールもネットも壊れたことは一度もありません。」

■メニューよりもリアリティのある環境づくりが重要

最後に、どんなチーム、指導者の人にアルファゴールをオススメしたいか伺ってみました。

「僕たちのような地域の町クラブ、少年団は限られた予算でチームを運営しています。アルファゴールは高いっていう話も聞くんですが、僕は逆なんじゃないかなと思っています。僕もそうでしたが、安いミニゴールをいくつもテストしました。でも、いま考えたら最初にアルファゴールを買っておくことが、一番コスパが良かったなって思うんです。

それと、これは自分のポリシーでもあるんですが、子どもたちが何の不安もなくサッカーを楽しめる環境を作ることが指導者の一番の役割だと思います。海外みたいな環境は日本にはないですが、できる範囲で大人が用意してあげないといけない。トレーニングメニューも大事ですが、そういう環境づくりの方が大事なんじゃないかと常に思っています。

また、アルファゴールを置けば、リアリティのあるサッカーのトレーニングができるようになるので、トレーニングの質も高まります。そういった点は、指導者にとってもありがたいですね。

JFAも低学年からのスモールサイドゲームを推奨していますが、単にコートだけ小さくするのではなく、オーガナイズにあったゴールが必要だと思います。グラウンドが狭かったり、複数学年のチームがグラウンドをシェアして練習しているようなチームにもぴったりなんじゃないでしょうか。」

※フニーニョ:Fun(英語:楽しむ)+Niño(スペイン語:子ども)から作られた造語で、ドイツ人のホルスト・ヴァイン氏によって開発されたミニサッカーの一種で、ミニゴールを4つ使い3対3で行うミニゲーム。

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