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サッカーを健やかに続ける毎日習慣「早寝」「早起き」「朝ごはん」

体力低下より問題な「体力格差」。生活を変えれば、子どもがもっと元気に!

2012年12月21日

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 子どもたちの体力は少しずつ向上傾向……そんな意外な状況が、最新の調査で分かってきました。以前は「昔に比べて体は大きくなったけど、体力がない」というのが、一般的な認識だったはず。うれしい反面、本当かなと疑問に感じる部分も。いったいどうなっているのでしょうか? 
 
 

■30年前より体力は低いけど、最近は改善傾向

 お父さん・お母さんの子ども時代、例えば1986年の10歳児と今の子の運動能力を比較すると、確かに50m走やソフトボール投げなどのスコアは低いのです。「昔よりも体力がない」と感じるのは、「自分の時は違った」という、過去の記憶や実感値をもとに評価しているのかもしれません。
 
 しかし最近10年ほどに絞れば、それらのスコアは向上または横ばい。さらに全体的な体力も、少しずつ向上傾向にあります。これらは文部科学省の「スポーツテスト」と「新体力テスト」によるもので、両方のテストで継続している項目から、こうした結果が見えてきます。(引用:文部科学省『子どもの体力向上のための取組ハンドブック』「スポーツテスト」「新体力テスト」による昭和61年~平成22年度、10歳の50m走とソフトボール投げ、体力合計点の変化)
 
 

■子どもたちの間で、生まれている体力格差

 体力向上の理由はさまざまですが、小さい頃からサッカーなどのスポーツに親しみ、また一緒に体を動かして楽しむ親子が増えたことも影響しているようです。ただ、早くからスポーツに親しむ家庭と、そうでない家庭とで、子どもの体力に格差も生まれるという新たな問題も!これからスポーツを始めようとする子、始めたばかりという子にとって、これは予想外の壁かも知れません。
 
 例えば1週間に420分(1日平均て?60分)の運動をするかしないかで、「新体力テスト」の体力合計点を分けてみると、男子の場合420分以上運動する子たちが「60点を中心に分布する」のに対し、420分未満の子たちは「50点前後が最も多い」という結果になっています。女子も点数は異なりますが同じ傾向で、10歳といっても、普段運動する子の体力平均は、していない子を大きく上回ることが明らかになりました。
 
 新体力テストで子どもの体力点を知ろう
引用:文部科学省『子どもの体力向上のための取組ハンドブック』「1週間の総運動時間と体力合計点との関連(平成22年度)」
 
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■明日からできる?生活を変えると体力向上

 30年前と比べれば低めの体力、そして現状は広がりつつある体力格差。子どもの体力アップのために、今すぐできることはあるでしょうか?もちろんトレーニングも大事ですが、まず普段の生活を見直すことで、体力向上に役立つなどうれしい結果が!
 
 例えば子どもの睡眠時間を(A)8時間以上、(B)6~8時間、(C)6時間未満で、体力合計点を比較した場合、10歳では男女とも(A)の体力合計点が高く、(B)(C)と睡眠時間が短くなるほど、体力合計点が低くなる傾向にありました。(引用:文部科学省『子どもの体力向上のための取組ハンドブック』「1日の睡眠時間と体力合計点との関連(平成22年度)」)
 
 こうした調査結果を裏付けるのが、最新の脳科学研究です。例えば体の成長を促進して脂肪を分解する成長ホルモンは、夜に眠ってすぐに多く分泌されます。精神の安定を促すセロトニンは、朝の光を浴びて起床すると多く分泌されるのです。
 
 つまり「早寝」「早起き」をすれば、子どもの体と心の健やかな成長に役立つことが、科学的にも証明され始めています。特にこうした長時間睡眠が必要なのは、体力消費が盛んな子どもの頃だけという研究もあります。それだけに、子どもにしっかりと睡眠を取らせることが重要です。次回からはこうした睡眠のほか、朝食をしっかり食べて体力アップにつなげる、「早寝」「早起き」「朝ごはん」の考え方を紹介していきます。
 
 
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文/山辺孝能 写真/サカイク編集部(ダノンネーションズカップ2012より)

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