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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
試合に出られないから休むという息子、休むとますます出れないのではと不安と焦りで悩みます問題
公開:2025年5月28日 更新:2025年6月30日
■アドバイス③「家族」というチームであなた自身が楽しく快適になることを考えてみて
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(写真は少年サッカーのイメージ ご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)
最後の3つめは、お母さんが所属するチームのことです。それは家族というチームです。
お父さんが子育てにまったく参加しないと書かれていました。理由や背景、またそのことに関してお母さんがどう感じているのかは実際わかりません。しかし、ご相談文からは、旧型の家庭は妻に任せっぱなしで仕事をするだけの夫に映ります。
今の状況でよいのか、ご自分一人ではなく周囲の信頼できる人や相談機関などで事情を説明し、どうしたらお母さんが楽しく快適に子育てを含むご自分の人生が楽しめるのかを一度考えてみてはいかがでしょうか。
■指導者へのお願い 選手に成長をもたらす指導者を育成年代でも増やしてほしい
最後に。読んでくださった指導者の皆様へ。
選手に成長をもたらす指導者を、少年サッカーでもっと増やす必要がありませんか。子どもは減る一方です。
2024年度の18歳人口は100万人を越えていますが、24年に生まれた子どもは約72万人です。であれば18年後は72万人です。しかも、出生数は今のところ年率5%減なので、例えば2030年ごろには50万人しか生まれない計算になります。
この超少子化社会でサッカーを選んでくれた子どもを、もっと大事にしませんか。
沈黙は賛同です。隣りのクラブに「もっと大事にしようよ」とぜひ声をかけませんか。

島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ 新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』『 東洋経済オンライン』などでスポーツ、 教育関係等をフィールドに執筆。サッカーを始めスポーツの育成に 詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシ ュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館)『世界 を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『部活があぶない』 (講談社現代新書)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『オシム の遺産 彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)など著書多数。『サッ カーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著・小学館) 『教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(佐伯夕利子著・小学館新 書)など企画構成者としてもヒット作が多く、指導者や保護者向け の講演も精力的に行っている。日本バスケットボール協会インテグ リティ委員、沖縄県部活動改革推進委員、 朝日新聞デジタルコメンテーター。1男1女の母。
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構成・文 島沢優子
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