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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

負傷者を起用してまで勝ちたがる監督。出場できない息子が不憫で連れ帰った問題

公開:2019年10月 9日

キーワード:けがテーピング勝利至上主義監督

■子どもを親の意のままに動かすことは得策ではない

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(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)

先ほどと重なりますが、まず息子さんに謝りましょう。信頼関係を取り戻してください。

次に、息子さんが望むように、監督はイヤでも卒団式までそのチームでサッカーをやらせてあげましょう。

お父さんは、サッカーを一旦休んでほしいとか、一旦サッカーから離れて「中学でもう一度やりたいスポーツを選んでほしい」と書かれています。どうして、そう考えるのですか? 息子のため? その根拠は何でしょう。

実は、お父さんは試合に出られない息子さんを見守ることが苦痛なのではありませんか?
活躍する姿を見ることができない親の苦痛よりも、姿を見せられない子どもの苦痛がどんなに大きいことか。それでも、彼はサッカーが楽しく、最後まで続けようと自分で決めたのです。素晴らしい子だと私は思います。

そして、ぜひその勇気や、粘り強さをほめてあげましょう。これが三つめです。


「おまえ、いいね。がんばるね。いつかそのがんばりが力になるよ」そういって、彼を応援してあげてください。

息子さんをお父さんの意のままに動かすことは、得策ではありません。11歳のいまは「帰るぞ」と言われ従ったようですが、いつか手を振り払われる日が来ます。

振り払われる前に、そっと手を放してあげてください。

それが、息子さんへの最上のサポートになります。

 

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島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。

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文:島沢優子

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