蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

2019年3月 6日

親の負担大で敬遠? チーム存続の危機だよ問題

■少年団が存在する意義や意味を話し合うことが大事


子どもたちは水筒持参ですが、コーチへのお茶出しがあるチームがまだまだあります。※写真はサカイクキャンプです。ご質問者様とは関係ありません

 

私は、お母さんが懸命に考えてひとりで動かれ、最後はへとへとになってしまうのが心配です。まずは団の中で同志をつくってください。

そして、少年団が存在する意義や意味をみんなで話し合ってください。
何のために運営するのか。
何を目指して運営するのか。
よりよい少年団になるにはどうしたらいいか。

時代の転換期には、そういったことをまずは話し合うことが重要です。

保護者の負担をどう軽減するかだけでは、問題の解決になりません。

島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は、ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)。
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