蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

2018年12月19日

部活かクラブか決められない。優柔不断な息子をどうする問題

■じっと見守ることで子どもが持つ力に気づく

※写真は少年サッカーのイメージです。ご質問者様とは関係ありません

大人が会社などで日々取り組む仕事は、エネルギーをつぎ込めば結果が出る可能性は高まるかもしれません。失敗が許されない局面もあるでしょう。

でも、子育ては仕事とはかなり違います。わざと失敗させろとまでは言いませんが、子どもが失敗からどう起き上がるかを見守る時間のほうが多かったりします。

よって、お子さんが小学校を卒業するのと同様、お父さんも「こう導いたらうまくいった」という子育てから卒業しましょう。

常に転ばぬ先の杖を用意することに費やす時間を、じっと見守る時間に転換してみてください。さまざまなことがきっと見えてくるはずです。

「言おうと思ったけど、言うのをやめたら、いつのまにか子どもが自分でやっていた。うちの子、けっこうやるじゃんと思いました」そんな親御さんの声をよく聞きます。

子どもが持つ力に親が気づく。そんな瞬間の積み重ねが、親にとっても、子どもにとっても本当の成長になるのです。

島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は、ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)。
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