蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

2018年9月19日

サッカーを嫌々やっているふうな息子をやめさせるべきか問題

■子どもの主体性を伸ばすための「ハードル」設定のしかた

※写真は過去のサカイクキャンプのものです。 質問者及び質問内容とは関係ありません。

であれば、親御さんたちは、息子さんに「自分で考える」「自分で解決する」といった主体性のハードルを用意してあげてください。これが三つめのアドバイスです。

「サッカーが好きなら続ければいいし、好きでないなら違うことをすればいいよ。君に任せるよ(だって君の人生なんだから)」
この態度をぜひ貫いてください。

そのためには、お父さん自身が息子さんのサッカーに関して、あまり深くタッチしないほうがいいでしょう。息子さんが「お父さんはどう思う?」と尋ねてくれば意見を言う程度でいいと思います。

シリアスにならずに鷹揚に構えること。

そして、ご自分のなかで息子さんのことを考えるとき、心の中に浮かんでくる以下のような言語を一掃してください。

「続けさせる」
「やめさせる」
「頑張らせる」

そんな言葉です。多くの親御さんがこれらの言葉を多用します。どれも、行動をリードする"主体"が親側です。

これは一見厳しい子育てに映りますが、実は甘やかすことになると考えます。親が子どもに「~させる」ことを続けていたら、子どもはいつまでも自立できません。主体性のハードルを下げているわけです。

主体を子どもに置かなくてはなりません。

続けるかどうか。やめるかどうか。頑張るかどうか。すべて、本人の主体性に任せること。
「どうするの?自分で決めてごらん」

ぜひ、安全基地でありながら、実は厳しいお父さんになってください。

島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は、ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)。
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