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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

負けん気が強いあまり暴言や暴力に及ぶ息子の問題

公開:2017年3月22日

キーワード:1番にこだわるチームメイト勝ち負けにこだわる暴力暴言蹴った

■コーチに頼るのは親の役目を果たしてから

三つめは、最初からコーチに頼るのはやめましょう。
 
「第三者から注意してもらうのがいいとは思います」
「チームで指導者にお願いするにはどうしたら」
 
とあります。これは、私がお話ししたひとつめ、ふたつめのような親の役目を頑張ってやってからの作業です。
 
家ではこんなふうに話をした。本人は、これからこのようにやっていくと約束してくれている。チームでも見てもらえるとありがたい。
 
そのように話せば、コーチも協力を惜しまないと思います。すでに「心の部分をレベルアップできるようにしてほしい」と言われているわけですから。チームで起きたことだからと言って、すべてコーチに任せるのは少し違うと思います。それぞれが互いにできる努力をして、子どもを伸ばしてほしいものです。
 
最後にもうひとつ。
 
まだ低学年なので、上手な子がそうでない子に、暴言・暴力をふるうのはよくあることです。 ふるった子の親御さんが(文句も言いたくなるよね。仲間があんな下手くそじゃ......)少しでもそう思ったり、口に出してしまったら、どうなると思いますか?
 
その子は、選手としても、人としても成長できないと思います。
 
 
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島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。

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文:島沢優子

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