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お父さんコーチでもすぐに実践できるトレーニング

低学年で身に付けたいキックの基本技術!継続して取り組む事でキックの正しいフォームが身につく練習法

公開:2023年4月 6日

サッカーが盛んな静岡県で、Jクラブとして活動するアスルクラロ沼津。幼児、小学生、中学生、ガールズなど多くのスクールを展開し、下部組織出身者には、Jリーグで活躍する選手がいるなど、育成に力を入れているクラブだ。

同クラブでアカデミーダイレクターを務めるのが、松浦達也氏。アスルクラロでの指導歴がおよそ20年になる指導者で、静岡県クラブユース連盟技術委員長を務め、JFA公認A級ジェネラルライセンス、JAF公認キッズインストラクターライセンスを所持するなど、育成年代の経験豊富なベテランだ。

今回はサッカーを始めたばかりのU-8、U-10年代で身につけたい「キック」をテーマに、松浦氏にトレーニングを実施してもらった。「楽しみながら、キックが上手くなる」トレーニングを知りたい指導者は必見の映像だ。(文・鈴木智之)

この内容を動画で詳しく見る

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キックを正確に蹴る為のフォームとボールを蹴る場所のポイント

動画のテーマは「継続して取り組むことで、キックの正しいフォームが身につく練習法」。まずは「キックを蹴る姿勢と、ボールに当てるポイント」を身につけるため、「インステップキック/インサイドキック」のトレーニングを行う。

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松浦氏は「サッカー経験が少ない子は、基本的なボールを蹴ることができないため、指導するのも難しくなってきます。そこでどんなコーチングやトレーニングを行うかを紹介します。楽しみながら回数をこなし、ポイントを抑えていきましょう」と話し、トレーニングに入っていった。

まず、1人1つボールを使い、インステップキック、インサイドキックを用いて、バウンドリフティングを行う。

ここでは「うまくなっていくヒントをつかもう。自分とボールに集中しよう」と話し、蹴った場所から動かずに、なるべくその場でキャッチすることをアドバイス。まっすぐ上に蹴ることに、意識さ向けせていく。

松浦氏は「ボールのどこを蹴ればまっすぐ上がる?」と問いかけ、ボールの中心をとらえて、回転が少ないキックをすることや、軸足が棒立ちでなく、「ひざを曲げて伸びるように、上半身も使って蹴ること」などを、デモンストレーションを交えて説明していく。

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次に、「ボールのどこを蹴れば回転がかかるかな?」と、回転をかけたキックを行った後、インサイドキックで真上に上げる、バウンドリフティングを実施。

「インステップキックのときは足の甲を伸ばしていたけど、インサイドキックは足首を曲げて、つま先を固めよう。上半身をまっすぐにして、ひざを使って蹴ろう。蹴る瞬間に、軸足のひざが伸びるようにしてみよう」

このあたりはデモンストレーションしているので、動画で確認してほしい。

続いては「2人組インサイドキック」。2人1組になり、片方がボールを投げ、片方がインサイドキックでボールを正面に返す。

ここでは準備に言及。「蹴る前の良い準備を意識してみて。上半身はリラックスして」「キックはつま先を立て、ボールをよく見よう」「しっかりとひざを曲げて、来たボールをピシッと返そう」などのアドバイスを行っていた。

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次はインステップキック。自分がどちらの足にボールが欲しいかを手で示すことや、つま先を下げて、前に足を押し出すことをデモンストレーション。「上半身も使って、ボールを抑えよう。ミートを意識しよう」といった声をかけていく。

蹴る前・蹴る・蹴った後の3ステップ毎に意識する事

続いての動画は「反復でキックのフォームを磨く」をテーマに「壁当てキック」を実施。松浦氏は「壁を使うことで、一人でも効率よくトレーニングできます」と説明し、一人一個ボールを使った壁当てを行っていく。

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「落ち着いて、ボールを蹴ることを意識しよう。しっかりボールが跳ね返ってくるのは良いキックの証拠。ただ蹴るのではなく、狙いを定めて蹴ってみよう」

デモンストレーションでは、強く、軸足を踏み込んで蹴ることや、蹴った足を前に押し出すことなどをわかりやすく説明。

「ボールの真ん中より上を狙って、縦に回転をかけるようにすると、グラウンダーのパスが出せる」とアドバイスし、足の振りをコンパクトにすることの重要性も伝えていった。

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続いて、2人組を作り、インサイドで壁に向かってボールを蹴る動きにトライ。片方が蹴ったボールを、もう片方の選手がコントロールして蹴ることを繰り返す。

次に、2人組でインステップで壁に蹴る動きにチェンジするのだが「ボールが浮きすぎてしまう人がいる。抑えるために、ボールの真ん中を意識して蹴ろう」と声をかけていた。

その後、インステップキックで高い位置をめがけて蹴る、コーンより後ろからドリブルして、インサイドもしくはインステップで蹴るという流れで進んでいく。

松浦氏は、GKをイメージして蹴っていた選手に触れ、プレーのイメージを持ってトレーニングすることの重要性を伝えていた。

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以上で2つのトレーニングは終了。基礎技術を言語化し、どう伝えるのか? を理解する上で、非常に参考になるトレーニングになっている。松浦氏のわかりやすい説明、トレーニングを盛り上げる声かけやテンションなども、ぜひ真似して、日々の活動に役立てていただければと思う。

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【講師】松浦達也/
JAPANサッカーカレッジを卒業後、2005~2008までFCアスルクラロ沼津で選手としてプレーをする傍ら、アスルクラロ沼津スクールコーチやFCアスルクラロ沼津U15コーチも務める。
アスルクラロ暁秀Jr監督、ジュニア統括兼アスルクラロ沼津U12コーチを経て2017年よりアカデミーダイレクターに就任。
2022~2023シーズンではアカデミーダイレクター兼アスルクラロ沼津U15監督としてU15高円宮杯東海大会準優勝・全国大会出場。
クラブでの活動と並行して静岡県クラブユース連盟技術委員長も務める。
JFA公認A級ジェネラルライセンス、JAF公認キッズインストラクターライセンス取得。

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