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お父さんコーチや少年団にオススメのトレーニング特集

GKと駆け引きをしてゴールを決めよう! 元Jリーガーコーチが教える「インステップずらし、インステップスライスシュート」

公開:2025年12月18日

サッカーの指導を学ぶことができる動画配信サービス「COACH UNITED ACADEMY」では、指導経験の浅いコーチに向けて、U-8~U-12年代を指導する際の参考になる動画を配信中だ。

前回より、柏レイソル・ヴァンフォーレ甲府などで活躍した、長谷川太郎氏による「決定力不足を解消! シュート技術を劇的に高める4つのシュートバリエーション」をテーマにした動画を公開中。

前編では「母指球シュート」と「低い弾道のインステップシュート」を紹介したが、後編では、「インステップずらしシュート」「インステップスライスシュート」の蹴り方を解説する。(文・鈴木智之)

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ボールの外側を足の内側でずらして蹴る

動画テーマは「ミドルシュートに適したインステップずらしシュート」。

長谷川コーチは「ボールの外側を足の内側でずらして蹴る、インステップずらしシュートは、母指球シュートより回転がかからないので、ミドルシュートやボールが少し前に行ってしまった時に適したシュートになります」と説明する。

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カットインからシュートの際も活用できるため、サイドアタッカーにもこのスキルと考え方を獲得してもらいたいという。

トレーニングでは「ボールの真ん中から外側と、足の真ん中から内側をずらして蹴って、少し縦に足を入れる」というポイントを確認。ミドルシュートやボールを前に運びたい時、ボールが前に行ってしまった時に有効なキックだ。

軸足の位置とフォロースルーで高さとコースを調整

長谷川コーチは「ボールが浮かないようにするためには重心も大事だけど、まずは膝をかぶせにいく意識が必要」とアドバイス。

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さらに「軸足もすごく大事になる。軸足をボールの横に置けないと、上体が浮きやすくなってしまうから、軸足をちゃんと置いて、ボールへの当て方とフォロースルーで狙ったコースに持っていけるようにしよう」と指導した。

加えて、シュートを打つときにポイントとなる「おへその向き」についても説明。

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「おへそがまっすぐを向いてしまうと、右足で蹴る場合、シュートが左にずれてしまうから、おへそが斜めを向いた状態で足に当てていくことが大事」とデモンストレーション。長谷川コーチは元Jリーガーだけあって、デモンストレーションが抜群に上手い。このあたりは、ぜひ動画で確認してほしい。

タイプによって響く言葉が違う
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キーパーの逆を突く、インステップスライス

最後の動画テーマは「インステップスライスシュート」。長谷川コーチは「これまでのシュートと違い、ゴールキーパーからおへそは隠しませんが、ゴールキーパーとの駆け引きが可能になるシュートになります」と紹介。

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軸足のつま先の向きや軸足の位置、重心移動、そして足の入れ方やフォロースルーなど、意識するポイントもこれまでのシュートと異なるため「何度もチャレンジして習得してほしい」と話す。

トレーニングでは「ボールを真っすぐ持っていって(右足で)右に蹴る。キーパーに対して、左に蹴るように見せかける」という考え方を提示。

「軸足のつま先は外に向けて、ボールから離すようにすると右に蹴りやすくなる。インステップで転がすように蹴る」とデモンストレーションを交えて指導した。

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軸足を離して、体を流すように蹴る

実践の中では「蹴った後に左の方に体を流すと蹴りやすい」「おへそはまっすぐ向けていい」「つま先が外を向くことで蹴りやすくなる。ボールに近い人が多いから、遠くに離してみて」と、選手たちの様子を見ながらアドバイスしていった。

シュートの使用場面については「ボールが前に行った時や、体の真正面に行ってしまった時に蹴るキック。本来だったら、おへそを隠してGKと駆け引きをしたいんだけど、その時間がない時や、左にしか蹴れない状況のときに、ボールから軸足を離して右に蹴る」と具体的な状況を説明。

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ボールの軌道についても「インステップスライスなので、外側に曲がる意識を持とう。ボールを横にカットするように蹴るといい」と実演を交えて解説していった。

以上でトレーニングは終了。今回行ったのは、ゴール前でキーパーと駆け引きをしながら、正確なシュートを打つために重要なトレーニングだ。

長谷川コーチのハイレベルなデモンストレーションだけでも一見の価値があるので、ぜひ動画を最後まで見て、「決定力を高める」ためのシュートを習得していただければと思う。

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【講師】長谷川太郎/
柏レイソルユースから1998年にトップチームに昇格しJリーガーに。
その後、複数のJクラブを渡り歩き、1999年には柏レイソルでヤマザキナビスコカップ優勝、2005年に所属していたヴァンフォーレ甲府ではJ2日本人得点王を記録。そして、J1昇格へと導く。
2014年海外完全移籍、インドリーグ(1部)ムハンメダンSCに完全移籍し2014年12月限りで現役引退を発表。
2015年より一般社団法人TREを設立。【TRE2030 STRIKER PROJECT】〜2030年 みんなで育てよう! W杯得点王〜というビジョンの元、ストライカー育成を行い、自社スクールだけでなく、多くのクラブへストライカーに必要な考え方やスキルを伝えている。2017年よりブリオベッカ浦安で日本初ストライカーコーチとして就任。

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