こころ

2015年9月25日

「高すぎる目標はプレッシャーになる」いまこそ振り返りたい"日本サッカーの父"の言葉

■設定した目標が子どもの負担になっていませんか?

『目標は高く設定することは大事だ。高く設定された目標があるから選手も指導者もそれに向けて励むことが出来る。しかし設定された目標が選手の負担になるのだとすると問題になる。高すぎる目標はプレッシャーになる。目標は成し遂げることができれば万事オッケーだが、それを逃したときに来るのは失望と非難だ。そうした状態で普段どおりの力を発揮することが出来るだろうか』
 
クラマーさんはそう語っていました。プレッシャー、子供たちにかけていませんか?指導者や保護者が「絶対に勝て!」や「勝たなきゃだめなのよ」とあおったりしていませんか?
 
 もちろんサッカーの試合は子供にとっても大人にとっても大事な勝負の場です。自分たちの頑張りが試される真剣勝負の世界。誰もが勝ちたいですし、勝ちたいから頑張る。それがなくては闘争心も粘りも忍耐も身についたりはしないでしょう。「負けることから学ぶことは多い」のは確かですが、だからといって「負けてもいいよ」「勝てなくても大丈夫」と考えるのはまた誤りだと思われます。
 
でも勝つためにと、例えばうまい子だけにボールを集めて、他の選手はボールを蹴りだすだけというのはどうでしょうか?相手チームの選手にヤジを飛ばしたりするのは?ファールまがいのプレーばかりをするのは?自分たちが身につけてきたものをすべて発揮し、「勝つために全力を尽くす」ことが大事で、周りの大人がそそのかして小手先の「勝ち方」を教えようとするからこじれてしまう。
 
自分たちにできることは一つ一つの試合を大切にし、それぞれに全力を尽くすこと。育成年代とは様々な経験をして、様々な成功や失敗を通して、自分たちで学んでいく時代です。我々育成層の指導者、そして保護者はその子どもたちの経験の場を守る必要があるのです。
 

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