こころ

2011年5月13日

コミュニケーション力とチームワークを向上させるスポ育ワーク

《STEP2:気づきの段階》

一度、作戦タイムをはさむことで、選手たちに次のような変化が見られるようになります。

  • ①に対して「こっち」「あっち」と周りから声が出る
  • 「声」以外に「拍手」などをして呼ぶ
  • 呼びかけを仲間の名前するなど、声かけに工夫が見られる

〈指導のポイント:作戦タイム2〉
再び作戦タイムを取ります。

  • 「こっち」「あっち」などではなく、より具体的な指示を出すように促す
  • 左右や、あと何歩など、明確な指示を誰が声をだすのかなど、周囲との連係をかんがえ、タイミングを図るように考えさせる
  • ①は、仲間の声に集中し、信頼をして動く勇気を持つように声をかける

《STEP3:成長の段階》

2段階を経た、選手たちの変化は次のようになります。

  • ボールまであと何歩か、より具体的な指示が出せる
  • 左右を伝えられる
  • 周囲の状況を見ながら、声かけのタイミングも明確になる

《まとめ》
STEP1~3の間で、『コミュニケーション力とチームワークの向上』がどんどん成長していきます。前回、お伝えした『声を出すこと、聞くこと。そして、そのタイミングの大切さ』を実体験することで、子どもたちの心に変化が見られるのです。見える子が主役になり、サポートをしていく体験は、相手の状況を思い描き、どうしたらいいかを考えるきっかけになっていきます。作戦タイムでも子どもたちは、真剣に状況打破へ向けて思考を巡らせていきますので、教えるのではなく、考える力を生み出すサポートができるように、見守っていきましょう。

※ 目隠しをして運動を行う場合は、十分に安全確認を行ってください。

スポ育は、少年サッカーチームも申し込めます。詳しくはWEBサイト『スポ育プロジェクト』をご覧ください。

取材協力・写真提供/『日本ブラインドサッカー協会(PC)』『スポ育プロジェクト(PC)』

取材・文/サカイク編集部
イラスト/MIHOKO

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