サッカー豆知識

2018年11月 9日

【結果発表】みなさんの周りのパワハラ・暴言エピソード2018

■「○○しないと試合に出さないぞ!」子どもたちへの圧迫指導

目の前の勝利ではなく、子どもたちの成長に目を向ける指導が当たり前に...

本当にたくさんの回答をいただいた「○○しないと試合に出さない」。という圧迫指導のエピソード。

「GKしないなら出さない」
「この日の練習に来なかったら試合に出さない」
「祖父母の実家に行ってたから試合に出さない。来年の夏は帰省するな」
「うちはサッカークラブだからフットサルのスクールにも通うなら試合に出さない」

などとにかく様々な理由で、大人の意図する行動をしないと試合に出さないという指導者がいるという回答をいただきました。

サカイクで「楽しまなければ勝てない~世界と闘う"こころ"のつくりかた」を連載いただいている岐阜経済大学の高橋正紀先生も「圧迫指導は大学生より子どもの方が効く」とおっしゃっています。

「○○をしないと試合に出さないぞ」と言われたら、試合に出たい子どもたちは必死にやります。よって、指導者の目論見通り、一見して「成長した」ように見えるかもしれませんが、「コーチが言ってくれたからできた」と自分自身ではモチベーションを上げられない選手になっていくのだそうです。

先生は「圧迫する行為や発言は、結果的にその選手の伸びしろをハサミで切り刻んでいるのと同じ」と言います。楽しいから主体的に取り組み、課題を克服して伸びていくのです。

競技の結果は「人生の全て」ではありません。そのことを指導者、保護者も心得ていただければと思います。

今回のアンケートを通して、サッカー界にもまだまだ旧態依然とした指導者やチーム環境があることがわかりました。

子どもたちが笑顔でサッカーを楽しむ日常が当たり前になるために、大人がその意識を持ち、その実現のサポートをしていけるよう、これからもサカイクは様々な情報を発信していきます。

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