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サッカー豆知識

2013年10月23日

週末はクラシコ! 二人の天才メッシ&ロナウドの子ども時代

キーワード:欧州サッカー観戦術

 今週末はいよいよ バルセロナとレアル・マドリードが対戦する『クラシコ』が行われます。正式にはエル・クラシコ、英語で言えばThe Classic、つまり伝統の一戦と呼ばれる両チームの対戦。スペインでの視聴率は50%に迫り、世界中で延べ4億人以上が視聴するといわれるビッグマッチです。両チームの歴史、ライバル関係もそうですが、近年はこの2チームに世界最高の選手たちが集う傾向が強まり、さらに高い注目を集めるようになりました。
 
カンプノウ.jpg
 
 バルセロナのメッシ、レアル・マドリードのクリスチアーノ・ロナウド(以下ロナウド)。クラシコでは世界最高の選手の座を争う二人激突します。今シーズンは両者ともに絶好調。リーグ9試合を終えてともに8得点。ケガによる欠場があるメッシにいたっては7試合で9得点という驚異的なペースでゴールを量産しています。子どもたちにも大人気の二人の天才。今回はサカイクらしく、彼らの子ども時代に焦点を当てて週末のクラシコの予習をすることにしましょう。
 
リオネル・メッシ   クリスチアーノ・ロナウド
1987年6月24日 生年月日 1985年2月5日
アルゼンチン 出身地 ポルトガル
169cm/67kg 身長/体重 186cm/84kg
利き足
5歳 サッカーをはじめた年齢 6歳
17歳
(バルセロナ)

プロデビューの年齢
(クラブ)

16歳
(スポルティング・リスボン)

 

■ロナウドも小さかった? 小さくて華奢な少年時代

 169㎝の小さな身体でDFをひらりひらりとかわしゴールを量産するメッシと、186㎝、長身をまっすぐ伸ばして超速ドリブルでDFをぶっちぎり、ネットを揺らすロナウド。体つきを見ても対照的な二人ですが、実は子どもの頃はロナウドも背が低く、華奢な少年でした。6歳で父親が用具係を務めていた生まれ故郷のクラブ、 アンドリーニャ・マディラで本格的にサッカーを始めたロナウドは、小さな身体を苦にすることなくスピードとテクニックで成長期を迎えた年上の子どもたちを手玉にとっていたそうです。筋骨隆々、ヘディングでの得点も多い現在のロナウドからは想像できませんが、小さい頃に培ったテクニックや感覚は一生モノ。もしはじめから背が高く、身体の大きさやパワーを使ったプレーをしていたら、いまの活躍はなかったかもしれません。
 
 これも意外といっては失礼ですが、ロナウドの得意科目は「理科」でした。生まれ故郷のマディラ諸島は火山島で、様々な珍しい植物が身近にあり、興味を持ってそれらに接していたといいます。本人は「理科が得意だった」と言うのですが、もちろん勉強よりサッカーが大事だったことは間違いありません。かばんを家に放り投げて友だちとボール遊びにでかけ、暗くなるまで帰ってこないのが日常だったことは家族全員が後に証言しています。
 

■スピードとテクニックで相手を翻弄する感覚

 一方のメッシは5歳で地元のクラブに通い始めます。順調に成長していったロナウドとは違い、メッシはニューウェルス・オールドボーイズの下部組織でプレーするようになってもいっこうに背が伸びませんでした。9歳の時、成長ホルモンの分泌が他の子どもに比べて少ない「成長ホルモン分泌不全性低身長症」と診断されました。お金がかかる治療を断念したメッシでしたが、13歳の時に受けたバルセロナの入団テストが人生の転機になりました。143㎝のメッシはスペインの、いや世界のトップに君臨するビッグクラブに才能を認められ、その後も大切に、時には厳しく育てられたのです。
 
 メッシの現在の身長は169㎝。ホルモン分泌異常の治療は、身長を強制的に伸ばすドーピングのような物ではありません。もともと伸びるはずのところまで手助けをする意味合いが強いものです。メッシが180㎝を超える身長だったらどんなプレイヤーになっていたか? それもまた見てみたい気はしますが、まったく別のプレイヤーになっていたことは間違いありません。メッシとロナウド。現在の体つきは対照的ですが、そのプレーの原点には「小さくて華奢」な身体をうまく使って、スピードとテクニックで相手を翻弄する感覚をつかんだ幼少時代があったのです。
 
DSC03196.JPG
 

■好きだからうまくなれた はじまりはボール遊び

 ロナウドもそうですが、本格的にサッカーをはじめる前から、彼らはストリートでの“遊び”のなかですでに大人の目を引くようなテクニックを身に付けていました。二人とも天賦の才に恵まれていたことは事実ですが「サッカーが好き」という純粋な思いがその才能にさらなる磨きをかけたことは言うまでもありません。ロナウドはバスが通るような大通りでサッカーに興じて、バスが通るたびにゴール見立てた石をどかしてプレーしていたそうです。メッシも家の中で飽きるほどボールを蹴り、はじめて外でボールを蹴ったときには兄弟や父親が驚くほどのボールコントロール技術を身に付けていたそうです。
 
 世界でも特別な意味を持つ“クラシコ”。ピッチに並んだ特別な選手たちの中でもひときわ輝きを放つ二人の偉大なプレイヤー。天才と呼ばれる彼らも、ただボールを蹴るのが楽しかった少年時代から幾多の苦難を乗り越えてここにたどり着きました。今日紹介した幼少期のサッカー体験、ボールとの関係性は、彼らの原点でもあります。ここから成熟したサッカープレイヤーとして成長していく過程はまた機会があればご紹介したいと思います。
 
 バルセロナ対レアル・マドリード、伝統の“クラシコ”は日本時間26日25時(現地時間10月26日18時)にバルセロナのホーム、カンプ・ノウでキックオフ。バルセロナは前節オサスナと引き分けに終わったものの、クラブ新記録の開幕8連勝中。一方のレアル・マドリードは、好調ロナウド、新加入のベイルらの活躍で3位につけ、首位バルセロナを追撃しています。今シーズンを占う一戦になりそうな今季最初のクラシコ。メッシとロナウド、二人の子ども時代に思いを馳せながら観戦してみてはいかがでしょう。
 
 
大塚一樹(おおつか・かずき)//
育成年代から欧州サッカーまでカテゴリを問わず、サッカーを中心に取材活動を行う。雑誌、webの編集、企業サイトのコンテンツ作成など様々 な役割、仕事を経験し2012年に独立。現在はサッカー、スポーツだけでなく、多種多様な分野の執筆、企画、編集に携わっている。編著に『欧州サッカー6大リーグパーフェクト監督名鑑』、全日本女子バレーボールチームの参謀・渡辺啓太アナリストの『なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか』を構成。
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文/大塚一樹

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