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インタビュー

「相模原には大きなポテンシャルを感じる」J3からさらなる飛躍を目指す、SC相模原を運営するDeNAの想い

公開:2023年6月 7日 更新:2023年6月30日

サッカーを支える企業にスポットを当て、想いを聞く企画。今回は株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)です。同社は2023年2月1日より、SC相模原を運営する、株式会社スポーツクラブ相模原を連結子会社化することを発表。野球(横浜DeNAベイスターズ)、バスケットボール(川崎ブレイブサンダース)に続き、サッカークラブの経営を行っています。

スポーツ事業に力を入れるDeNAは、どのような想いでサッカーに携わっているのでしょうか? スポーツクラブ相模原代表取締役社長の西谷義久さんに話をうかがいました。(取材・文 鈴木智之)

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■中学時代はクラブユース選手権に出場

――西谷さんは札幌出身で、大学まで地元でサッカーをしていたそうですが、ご自身のサッカーとの関わりを教えてください。

小学生の頃に、近所の空き地でサッカーを始めたのがきっかけです。小学3年生から、学校のサッカースポーツ少年団に入れることになっていて、仲の良い友達が入るということで、自分も入りました。

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子どもの頃の西谷さん

――プレーヤーとしては、どのようなタイプだったのですか?

中学生のときまでは、攻撃的なポジションでプレーしていました。中学のクラブ(江別ユニオン)は強くて、中3のときにコンサドーレ札幌に勝って、Jヴィレッジで開催されたクラブユース選手権に出場しました。高校からは「上のレベルに行くために、自分はどうすればいいだろう?」と考えて、センターバックでプレーすることにしました。

――大学時代は、社会人チームでプレーしたそうですね。

はい。当時、北海道リーグに所属していたチーム(サンクFCくりやま/現 BTOPサンク栗山)に誘ってもらい、プレーしていました。その後、大学卒業と同時に上京して、いまの会社に就職したという流れです。

――その頃は、まさかJクラブの社長になるとは思っていなかったのではないですか?

そうですね。自分はスポーツビジネスを志して、社会人を始めたのですが、すぐにそういう現場で戦力になれるとは思っていませんでした。新卒のときにDeNAの入社試験を受けたのは、インターネット事業という成長産業で、事業にしっかりと取り組み、自身が成長できると思ったからです。当時はベイスターズにも携わっていない頃だったので、まさかこの会社でスポーツの、ましてやサッカーの事業に関わることができるとは思ってもいませんでした。

■野球、バスケットに続いてサッカー

――DeNAは野球のベイスターズ、バスケットのブレイブサンダースに続いて、サッカーのSC相模原の経営に乗り出したわけですが、どのような理由でサッカーに携わることになったのでしょうか?

まず、神奈川県横浜市を本拠地にするベイスターズからスタートし、次に川崎市のブレイブサンダースに関わるようになりました。神奈川県に政令指定都市が3つあって、それが横浜、川崎、相模原です。野球、バスケットボールときたら、相模原にあるサッカークラブの経営に携わることは、我々にとって自然なプロセスでした。

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――異なるスポーツのクラブ、球団を経営していることで、どのような相乗効果が得られるとお考えでしょうか?

我々としては、スポーツ事業を収益事業として捉えています。まずは野球なら野球、バスケットならバスケ、そしてサッカーならサッカーと単独事業で成り立つことを見据えて取り組んでいます。そして、それぞれのクラブ、球団がコンテンツとなることや、街づくりといった視点で事業投資をして、それに対するリターンを最大化していくことを考えています。

――SC相模原というクラブや街のポテンシャルはどう感じていますか?

相模原市は横浜、東京、川崎と隣接していて、人口規模も日本全国の地方から比べると多いです(約72万人)。経済力のある地域なのは間違いなく、県外や他の都市から人口の流入もあります。駅前の開発も含めて、大きなポテンシャルを秘めた街だと感じています。

■注目を集める、戸田和幸監督

――今シーズン、戸田和幸氏を監督に迎えましたが、招聘の理由を教えてください。

戸田さんとは以前から親交がある中で、ピッチ内外で改善を繰り返し、組織の中でパフォーマンスを発揮するためのボスである監督として、我々の考えに合致する方だと思っていたので、一点の迷いもなくオファーをしました。戦術に長けていることはみなさんご存知かと思いますが、選手やスタッフに対するマネジメントもすごく細やかですし、成長に対して貪欲に、充実感を持って、チームを運用できる方だと思っています。

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――今シーズンの目標や今後のビジョンについて、お聞かせください。

具体的な順位などで目標を決めると、それが足かせになることもあるので、とくに定めてはいません。ただ、やはりお客様に「また来たい」と思ってもらうことが重要なので、スタジアムに来てくださる方の満足度は常に気にしています。ホームゲーム開催時には来場者アンケートを実施しているのですが、フットボールに対する評価はすごく高いと感じます。

そのようにピッチ内外のクオリティを高めることを積み重ねていけば、しかるべきタイミングでタイトルに近づくことができようになり、そのときに初めて順位や目標を意識するようになるのではないかと思います。

■子どもたちとの接点を作っていきたい

――サカイクはサッカーをする子どもたちや保護者に向けたメディアなのですが、今後、子どもたちのサッカーに携わるビジョンがありましたら教えてください。

子どもの頃に、なるべくクラブと接点を持ってもらうことができれば嬉しいです。コロナの状況を見ながらではありますが、選手たちが外に出ていって、子どもたちと触れ合う機会を作ることができたらと思っています。

また、トップチームに松本拓也さんという優秀なGKコーチがいるので、小学生のGKのタレントを発掘していくことも、将来的に意識しながら、GKというポジションを楽しんでもらえるような活動を含めて、子どもたちと接点を作っていきたいです。

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取材・文 鈴木智之

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