インタビュー

2022年6月14日

「食を通じて、子どもたちの健康をサポートしたい」。スポーツへ積極的な支援を続ける、くら寿司株式会社の想い

サッカーを支える企業にスポットを当て、想いを聞く企画。今回は、くら寿司株式会社です。大阪府の少年サッカー大会やINAC神戸のスポンサー、日本代表戦の看板掲出などを行う同社は、どのような想いでスポーツと関わっているのでしょうか? 広報部の小山さんにうかがいました。(取材・文 鈴木智之)

――くら寿司さんはスポーツを積極的に支援されていますが、その理由ときっかけを教えてください。

弊社の理念に「すべての食材から、化学調味料、人工甘味料、合成着色料、人工保存料といった4大添加物を排除すること」があります。食を通してお客様の健康に貢献したいと考えていまして、スポーツと健康は切っても切り離せないものです。そこで、スポーツを支援することからも、多くの方々の健康に貢献することができるのではないかと思い、スポンサーや協賛をさせていただくようになりました。


提供:スポーツニッポン新聞社

――大阪府の少年サッカー大会や軟式少年野球の全国大会を始め、子どもたちのスポーツも支援していますが、こちらはどのような理由からでしょうか?

我々はお子さんが関わるスポーツを大切にしていまして、大阪府の少年サッカー大会、軟式少年野球の全国大会の協賛をさせていただいています。大会関係者やチーム関係者からは「身近な存在であるくら寿司さんが応援してくれるのは、本当にうれしいです」という声を聞くこともあります。現場で直接そう言っていただくことで、スポーツを支援してよかったなという気持ちになります。

――くら寿司に行ったことがある人も多いでしょうから、親近感がありますね。

そうなんです。大会の副賞でお食事券をお渡しすることもあるのですが、そのときの反応が一番いいです(笑)。お子さんももちろんですが、保護者の方もすごく喜んでくださいます。大会協賛というと、宣伝が目的だと思われがちですが、ひとつの大会をスポンサードしたからといって、すぐに結果が出るものではありません。我々の会社が、スポーツをするお子さんやご家族、スタッフや大会関係者のみなさんにとって身近な存在になり、親近感を持っていただけたらという想いで協賛させていただいています。

――スポンサードするチームや関係者、選手たちが、くら寿司を訪れたエピソードはありますか?

小学生のサッカー大会でお渡しした、目録の副賞を持って『くら寿司に行ったよ』と、SNSに投稿してくださった方もいました。我々としても、練習や試合の後にくら寿司で食事をしていただいて、次への糧にしていただけたらと思っています。プロスポーツではINAC神戸さんのスポンサードもしておりまして、選手がお店に来て食事をする企画をテレビ番組で放送して頂いたり、試合の告知を店舗でしています。


提供:スポーツニッポン新聞社


――INAC神戸とは、2021年にスポンサー契約を結びましたが、スポンサードする理由を教えてください。

INACさんは我々と同じく、関西を拠点としているクラブです。WEリーグは「一人ひとりが輝く社会の実現、発展に貢献する」という理念を掲げていますが、なでしこジャパンの選手も多くいるINACの選手たちは、子どもたちにとって憧れの存在だと思っています。彼女たちに憧れる小学生、中学生、高校生は、普段我々のお店に来ていただいているお客様の層とも合致しますので、INACの選手だけではなく、将来を夢見て頑張るお子さんたちも応援したいと思い、スポンサードさせていただいています。

――サッカーをスポンサードすることのメリットはどう感じていますか?

サッカーに限らず、野球など他のスポーツもそうですが、くら寿司に馴染みがなかった方々が、そのスポーツを通じて知っていただけるのはメリットだと思います。一方で、先日、INACさんのチケットプレゼントキャンペーンをしたのですが、くら寿司には来たことがあるけど、INACの試合は見たことがない方に、知っていただくきっかけにもなると思います。我々の取り組みによって、ファン・サポーターが少しでも増えるのはうれしいことですし、サッカーをやってみようと思うお子さんが増えたり、地域が活性化することに、微力ではありますが貢献していきたいです。

――サッカーというスポーツの良さは、どのあたりにあるとお感じでしょうか?

サッカーはチームスポーツなので、敵味方関係なく、人との繋がりができたり、協力して物事を成し遂げることを学べると思っています。その意味では、教育の場としても非常に有意義なものだと感じています。私達としても、食を通じて健康をサポートすることで、スポーツを頑張る子どもたちを応援していきたいです。

――今後の、子どもたちのサッカーに携わるイメージやビジョンを教えてください。

スポーツへの協賛は、続けていくことに意味があるので、一過性のものにはせず、継続的に取り組んでいきたいと考えています。そうすることで、携わっている選手や保護者、関係者の方々の認知にもつながっていくと思います。大阪府の少年サッカー大会に『くら寿司カップ』がありますが、この大会が子どもたちの憧れになるように、「くら寿司カップで優勝するぞ!」と思ってもらえるように、継続的に支援することで認知を広げていきたいです。

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