インタビュー

2022年6月 1日

「失敗は成長への過程」。本田圭佑ものまねで人気のYouTuberマキヒカが語る、挑戦することの大切さ

サッカー系YouTuberとして、大人気のマキヒカさん。本田圭佑選手のものまねをする動画を見たことのある人も多いのではないでしょうか? 

2022年のゴールデンウィークに、スポーツ用品小売業の『株式会社ヒマラヤ』と、マキヒカさんがアンバサダーを務める『サッカーキングチャレンジ』の岐阜大会が行われました。その様子とマキヒカさんの独占インタビューをお届けします!(取材・文 鈴木智之)

■サッカーキングチャレンジ開催!

ヒマラヤスポーツ本館(岐阜市)で行われた『夢・挑戦・笑顔プロジェクト』。サッカーのトレーニング機器『ICON』を使った『サッカーキングチャレンジ』に、小学生から高校生までのたくさんの子どもたちが参加しました。

『ICON』はパネルで囲まれた円に選手が入り、点灯するランプに合わせてボールを当てていくトレーニング機器で、FCバルセロナなど、世界各国のクラブや代表チームで取り入れられています。

『ICON』を使い、制限時内で正確にボールを当てることで得られるポイントを競う『サッカーキングチャレンジ』には、大会アンバサダーのマキヒカさんも参戦。軽やかなボールタッチと軽快なトークでイベントを盛り上げていきます。合間には子どもたちと記念撮影し、飾らない人柄で人気を集めていました。

ほかにも、ヒマラヤスポーツ本館の一角には、プーマのランニングシューズを試し履きできるVRトレーニング機器があり、青山学院大学のキャプテンとして、箱根駅伝で活躍し、現在プーマジャパンに勤務されている安藤悠哉さんがデモンストレーションをするなど、様々な催しが繰り広げられていました。

■本田圭佑ものまね誕生秘話

イベント終了後、サカイクは独占インタビューを実施。マキヒカさんがYouTuberとして有名になるまでの話をうかがいました。

マキヒカさんはお父さん、お兄さん、お姉さんがサッカーをしていた『サッカー一家』で生まれ育ちました。子どもの頃は、日韓ワールドカップで活躍したベッカムやロナウドに憧れるサッカー少年で、毎日楽しくボールを蹴っていたそうです。

そんなマキヒカ少年に転機が訪れたのは、大学生のとき。サッカー部の1年生が一発芸を披露する場で、本田圭佑選手のものまねをしたことで、彼の人生は大きく変わっていきます。

「よくあるサッカー部のノリで、先輩に一発ギャグをさせられたんです。何個かギャグをする中でネタがなくなってきて、中学の時にやっていた本田圭佑選手のものまねを引っ張り出してやったら、先輩たちが『こいつ、ヤバい(笑)』みたいになって、インターネットで拡散されて。そこからですね」

本田選手に似ていると初めて言われたのは中学生のとき。友達のお母さんに「本田って選手に似てるわ」と言われたそうです。マキヒカさんは「中学生時代は細くてシュッとしていたので、いまより似ていましたね」と懐かしそうに振り返ります。

■サッカーの練習で大ケガ

ターニングポイントを迎えたのは、大学2年生のときでした。練習中にハードなタックルを受け、靭帯を断裂。サッカー部を辞めるきっかけとなった大ケガでしたが、「あのケガがあったから、いまの僕がある。やられたときは腹立ちましたけど、いまは『ケガをさせてくれてありがとう』ぐらいの気持ちです」と笑顔を見せます。

サッカー部を辞めたことで、自由な時間が増えたマキヒカさんのもとに、本田圭佑選手が主催する、チャリティイベントへの出演オファーが舞い込みます。

「当時はただの大学生やったんですけど、香川選手や長友選手のものまねをする方と一緒に参加させてもらいました。イベントの最後に本田選手と集合写真を撮るときに、カメラがたくさんあって、人もいっぱいいたのでまとまりがなかったんですね。そこでみんなの前に出ていって、本田選手のフリーキックの真似をして『もっと右に寄れ』みたいにやったんです。それがめちゃくちゃウケまして」

イベント後、マキヒカさんは本田選手の楽屋に呼ばれることになります。緊張感に包まれる中、本田選手に「お前の夢はなんや?」と聞かれたそうです。

「まず、それにうまく答えられなくて、本田選手に『大学卒業したらどうすんの?』と聞かれたんですね。そのときは就職が決まっていたので『神戸マツダに就職します』と言ったら、『それで満足なんか?』と言われて......。初対面の僕にそんなことを言うなんて、ほんまにすごい人やなと思いましたね」

■一回きりの人生なんやからやってみろ

大学卒業後、マキヒカさんは神戸マツダに就職。営業マンとして車を売る合間を縫って、本田選手のモノマネ動画をYouTubeに投稿する中で、「自分ならYouTubeで成功できるんじゃないか」という気持ちが芽生えていったそうです。

「そのときに、『一回きりの人生なんやからやってみろ』という本田選手の言葉を思い出したんです。その言葉に背中を押されて、YouTubeの世界に飛び込むしかないと思い、会社を辞めてYouTuberになりました」

その後の活躍は周知のとおりです。本田選手がメルボルンビクトリーに在籍していたときには練習場に突撃し、本人からの公認ももらいました。

「僕のチャンネルは挑戦とか夢、笑顔をテーマにしています。社会人を辞めてYouTuberになったことが挑戦の始まりですし、本田選手を追いかけてオーストラリアやカンボジアに行ったことも挑戦でした。YouTubeを通して、視聴者さんに笑顔や元気、『自分も挑戦しよう』と思ってもらえるような活動を意識しているので、大会アンバサダーを務めさせていただいているヒマラヤスポーツさんの理念と共通する部分は多いと思っています」

■チャレンジできる環境を与えてほしい

ヒマラヤスポーツのイベントで、子どもや保護者とフレンドリーに接し、写真撮影に応じる姿が印象的だったマキヒカさん。インタビューの最後に、サカイク読者の子どもたち、保護者に向けて、次のようなメッセージをくれました。

「僕が子どもたちに伝えたいのは『失敗を恐れないこと』です。本田選手の言葉にもありますが、僕自身、失敗を失敗ととらえず、成長の過程だと思ってきました。子どもたちにはどんどんチャレンジしてほしいですし、保護者の方々は、お子さんがいろんな挑戦ができような環境作りをしてあげるといいのかなと思います」

サッカー系YouTuberのトップランナーとして、チャンネル登録者が54万人を越えるマキヒカさん。「スポーツ系で100万人に到達した人はいないので、いつかは登録者数100万人を目指したい」とチャレンジは続きます。

マキヒカさんも参加する、ヒマラヤスポーツ主催の『サッカーキングチャレンジ』は、全国各地で実施されます。詳細はこちらをクリックしてみてください!

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