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インタビュー

短いコーチングは子どもたちに響く/サッカーコーチの私が指導を学び続ける理由

公開:2021年11月22日 更新:2023年6月30日

「サッカー指導者のためのオンラインセミナー『COACH UNITED ACADEMY』」会員の方々が、動画を始めとする情報をどのように役立てているかを紹介するこの企画。今回登場してくれたのは、千葉県君津市で活動する『君津ユナイテッドスポーツクラブ』の森泰郎さんだ。

ご自身のお子さんがサッカーを始めたことがきっかけで指導者になり、クラブを立ち上げたというバイタリティあふれる森さんに、COACH UNITED ACADEMYの活用方法と指導に対する想いを聞いた。(文・鈴木智之)

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(君津ユナイテッドスポーツクラブで指導する森泰郎さん。取材はオンラインで実施。)

サッカーは楽しいもの。できないからといって怒る必要はない

君津ユナイテッドスポーツクラブの理事長を務める森泰郎さん。ご自身のお子さんがサッカークラブに入ったことがきっかけで指導者になり、クラブを立ち上げるまでになったという。

「もともと自分もサッカーをしていたのですが、息子が地域のサッカークラブに入ったことをきっかけに、『自分で指導をした方がいいのではないか』と感じるようになり、スクールを始めることにしました」

スクール開設当初は人数が集まらず、「練習に来たのが3人で、そのうち2人が息子でした(笑)」と話す森さん。だが、サッカーが大好きで研究熱心な気質も影響してか、徐々に人数も増えてきたという。

「スクールを立ち上げた頃は、他のクラブの試合をよく見に行っていました。そこで、指導者がどんなコーチングをしているのかを観察しながら、勉強していました」

なかには、子どもに対して怒ることが指導だと勘違いしている人もいた。その光景を見ながら「サッカーは楽しいものなのだから、できないからといって怒る必要はないと感じました」と振り返る。

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「自分も完璧にできているとは言えないのですが、子どもたちはそれぞれ運動能力も違えば、育ってきた環境も違います。それなのに『6年生だから、これはできなければいけない』とか言う必要はないと思うんです。子どもたちはプロ選手ではないし、いまはサッカーをしているけど、この先続けるかどうかもわかりません。そう考えると、できたことを褒めてあげればいいのかなと思います」

森さん自身、子どもたちを指導しながら、感情に折り合いをつけることの難しさを感じているという。

「子ども以上に、指導者が勝ちたいと思ってはいけない。それはわかっているんですけど、ついつい熱くなってしまうことがあります。そこでふと、『やばい。子どもたちよりも、自分のほうが勝ちたいと思っていないか』と気がつくんです。大会で良い成績を残していると、余計にそうなってしまいがちなので、子どもたちには伸び伸びやらせたいと思っています」

練習は何をテーマに、どこにポイントを絞ってやるのかが大事

森さんはサッカーが好きで「追求できないのはわかっているけど、追求したい」と目を輝かせる。

「個人的な体の使い方にも興味がありますし、こういうふうにフォーメーションを組んで、こうするとハマるんだとか、戦術的に見るのもおもしろいです。自分はサッカーが好きなんだと思います」

指導を追求するために、COACH UNITED ACADEMYに入会した。「強豪チームの指導を学ぶことができるところに惹かれました。朝起きてストレッチをして、COACH UNITED ACADEMYの動画を見てから、仕事に行っています」と笑顔を見せる。

「同じ動画を2、3回見ることもあります。池上正さんの動画は勉強になりますし、帝京長岡の動画も繰り返し見ました。動画の練習を自分のチームにするときに、どこをどうアレンジすると効果的かを考えながら見ています」

練習メニューに加えて、指導者のコーチングにも注視しているという。

「動画に出てくるような優秀な方たちは、短い言葉で子どもたちに響かせますよね。練習は、何をテーマに、どこにポイントを絞ってやるのかが大事だと思うので、声掛けの内容やタイミングは参考にしています」

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COACH UNITED ACADEMYの感想を尋ねると「もっと値段を高くしてもいいと思います。それぐらい内容が素晴らしい。スタッフにもすすめて、1人入会しました」と教えてくれた。

多くの情報を仕入れ「子どもたちにとって、なにがベストな指導なのか」を追求する森さん。君津ユナイテッドスポーツクラブでは、学年ではなく能力別にチーム分けをするなど、多様なアイデアのもと、指導に取り組んでいる。

「サッカーは問題解決能力と想像力を養うことのできるスポーツだと思っています。この2つは、社会に出たときにも必要なものなので、そこを身につけさせてあげたいと思って、指導にあたっています」

さらに、こう続ける。

「うちのクラブは移籍も自由で、ゴールキーパーをしていた子が、ボールを捕ることのおもしろさに目覚めて、野球の道に進みました。それも全然OKで、野球にハマるきっかけを作ったことになるので、クラブとしては存在意義があったなと思っています」

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幅広い視野を持ち、サッカー指導を続ける森さん。これからもサッカーを追求し、子どもたちの成長に寄与していくつもりだ。

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