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インタビュー

2018年5月22日

「明日が早く来ないかな」。子どもがそう思える環境を作ることが親としての務め―巻誠一郎(ロアッソ熊本)×平岡和徳(大津高校総監督)スペシャル対談 Presented by THERMOS

魔法びんのパイオニアとして知られる「サーモス」とサカイクのコラボで展開するスペシャル企画「プロサッカー選手が恩師を訪ねる」。第一弾となる今回は、2006年のドイツワールドカップにも出場、今もロアッソ熊本で活躍を続ける日本を代表するFWの一人・巻誠一郎選手(ロアッソ熊本)が、大津高校時代の恩師である平岡和徳総監督(現宇城市教育長)の元を訪れました。気心の知れた二人の「おいしい温度」を感じさせる、ここでしか聞けないお話をたっぷりと紹介していきます。(記事提供:サーモス株式会社)

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前編ではお二人の出会いなどを振り返りましたが、後編では子どもへのサッカー指導についてのお話です。平岡先生に教えてもらっていた巻選手ですが、今では子どもたちに指導する機会もあります。指導者の目線はもちろん、親としてどのように子どもに接していけばよいのかを伺いました。

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■子どもの成長には、大人の本気が必要

巻「子どもたちと接する時は、なるべく本気でぶつかるようにしています。手を抜いている空気感というのを子どもは自然と感じとるので、楽しんでくれません。一緒にサッカーをした際は本気でボールを奪いに行きますし、全力でゴールも決めます(笑)」

平岡「本気で接することは大切なこと。子どもたちは向き合う大人が本気であるかは見えていて、大人が本気になるから子どもも真剣になって、成長に繋がっていく。指導をする大人と子どもが本気で対面することが伝統的に染み付いているチームは、よいチームだよね。ちなみに僕の本気の大人の見本は、小学校の時に指導を受けたセルジオ越後さん。キックフェイントを教えるときに、最初はボールを思い切りぶつけてくる。次にキックフェイントをしたら、子どもは当たりたくないから反射的に顔を背けて避ける。それがフェイントで、ゴール前でこれを使わない手はないじゃんってね」

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巻「本気であることはもちろんですし、僕は子どもたちに固定概念を与えないようにしています。これをすると僕が教えた所で成長が止まってしまう可能性があるからです。もちろん自分のイメージや知識は伝えますが、それに縛られて欲しくないし、僕の想像を超えるようなことをやって欲しい。子どもには、自由な発想を大切にしてもらいたいですね。なので褒めることを心がけて、ミスをしても次があるよと声をかけるようにしています。平岡先生は子どもと接する際に意識されていることなどありますか?」

平岡「好きこそ物の上手なれという言葉があるように、スポーツを好きになることは凄く重要だよね。子どもたちが"今日は頑張った、明日が早く来ないかな"って思えるように、大人が日々の生活をサポートしてあげる必要があると思う。なかには部活動が嫌で『6時間目のチャイムが鳴りませんように』『また監督が来てるよ』『グラウンドが使えないといいのにな』などを思っている子がいるかもしれないけれど、そういう子は必ずと言っていいほど上手くならない。これだと悲しいから、常にプレイヤーズ・ファーストを意識して仲間全員がサッカーを楽しんだうえで成長できるように選手にとっての最善を意識しているかな」

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■親は口を出すのではなく、見守る立場

巻「親の支えも大切ですよね。僕はサッカーをはじめとしてやりたいことをやらせてもらい、さらに人生の節目の決断はすべて自分でおこないました。大津高校に進学するときも、ジェフに入団する際も、そして海外を決断したときも。これができたのも両親の理解があったからだと思っています。そして自身で決断することで、言い訳や逃げ道が作れないから、結果的に諦めないことに繋がるんです。だからサッカーとも真摯に向き合いましたし、嫌いになりませんでした。現代の多くの子どもは、何かあるとお父さんが行けって言ったからなど、どこか逃げ道を作っているような気がするんです」

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平岡「自分の意思をもつことは大切だと僕も思う。そしてそれを支えてあげることも。強豪校はスカウティングしているところも多いけれど、私はスカウトを一切しません。来るものを拒まず去る者を追わずの精神でずっとやっているので、中学生の大会を見に行ったりもしませんし、家を訪れてうちに来てくれとも言いません。なぜかと言うと僕自身、高校生になるタイミングで帝京高校を選んだ理由が、成長できると感じたから。15歳の決断があって今に至っているので、自身の覚悟がその後の人生に影響を及ぼすと考えている。誠一郎もそうだけど今だに大津高校には誰かが行けと言ったからここにいますという子はいない。大津高校に行けば変化できると思って来てくれているから、僕らはその思いに対して安心という場を与えることも役目なんだよね」

巻「大人は子どもの決断をサポートする役割を担うことも重要ですね」

平岡「そうそう。親という漢字に "口"という文字はついていないよね。"親=木の上に立って見る"。要するに見守りだよね。昔から親に口出しが必要なら、漢字に口が入っているはずだから」

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■命とパフォーマンスを守る、水分補給

巻「今と昔の指導で大きな変化を遂げたひとつとして、水分補給があげられるかと思いますが、そのあたりはどのように思われますか?」

平岡「僕の少年時代は水分補給の重要性が意識されていない時代。木陰に水を隠しておいて、わざとそこにシュートを外し、ボールを獲りに行くフリをして水を飲んだり、タオルに染み込ませた水を飲んでいたけど、誠一郎の時は水を飲んでいたよな?」

巻「はい。ちゃんと水を飲んでいましたし、ハーフタイムには塩を舐めたりもしてました」

平岡「いい指導者に恵まれたね(笑)。誠一郎は子どもたちの熱中症対策のためにオリジナルの塩飴も出しているよね。私も小さい頃からそういう習慣があれば、先に塩飴を作っていたかもな(笑)」

巻「現役時代は厳しかったのに、指導者になってから水分補給に対する意識を持ったのはなぜですか?」

平岡「技術を教えることも大切だけれど、一番重要な のは"命を守る"ということ。それを考えると、水分補給は欠かせないよね。昔は5月の連休になると体調を崩して救急車で運ばれていく子も多かったけれど、それはとても危険なことで、当たり前ではない。選手自身が気温や体感温度がドンドン高くなっている環境に合わせて日常から水分補給を意識し、トレーニングの直前や睡眠の前後に水分を摂る習慣を身につけることも大切で、それがよいパフォーマンスにも繋がる」

巻「僕は汗かきで、代謝がよいので毎年何回かは熱中症のような症状になります。なので、水分についてもどういう成分が必要なのかを勉強しましたし、水分を摂るタイミングの重要性も学びました。練習や試合中に摂っても遅く、夏場だと3~4キロは落ちてしまうので、前日の夜から少しずつ水分量を身体の中で上げていくように意識しています」

平岡「大人がスポーツ選手に、自分の命を守るのは自分自身なんだよと教えるポイントの一つは、水分補給。何を食べるかだけではなく、水分のコントロールができるようになると、大事な所で足がつったり、熱中症になってしまうなど、プレーの質が落ちるリスクを避けることができる。今の保護者や指導者は、しっかりと危険性も教えないといけない」

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巻「水分補給の際は、例えばサーモスの魔法びんがあるといいですよね。うちの子も使っています。家庭では僕が水担当なので、子どもの水筒を用意するんですが、氷が入れやすいんですよ。ちょうどコンビニの氷が入るサイズなんです。そしてしっかりと冷えた状態をキープしてくれます。ぬるいと喉に入っていかないので、自分の試合の時も本当はこれで水を用意したいです(笑)」

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子どもに対して本気で向き合い、そしてスポーツを心から楽しんでもらうことが成長をサポートし、子ども自身が意思をもつきっかけにもなるようです。頭ごなしに伝えるのではなく、理解して支えるということも重要な役割であるとお二人は考えています。そして水分補給などを通して、命とよいパフォーマンスを守ることも教えるべき項目。平岡先生と巻選手のお話からは、サッカーに対する愛はもちろん、人に対する思いが伝わってきました。


■プロフィール

平岡和徳(ひらおか・かずのり)
1965年7月27日生まれ。熊本県下益城郡松橋町松橋町(現・宇城市)出身。帝京高校での2度の選手権制覇を経て筑波大学へ入学。大学卒業後は教職の道に進み、1993年より大津高校へ赴任。同校をインターハイ18回、 選手権16回出場と「高校サッカー」を代表する強豪校に育て上げ、巻誠一郎・谷口彰悟、車屋紳太郎、植田直通など50名近いJリーガーを輩出している。 2017年4月、宇城市教育長に就任。


巻誠一郎(まき・せいいちろう)
1980年7月27日生まれ。熊本県下益城郡小川町(現:宇城市)出身。熊本県立大津高等学校では2年次に冬の選手権でベスト8進出に貢献。卒業後は駒澤大学へ進学、チームを関東大学リーグ初優勝に導き得点王にもなった。2003年、ジェフユナイテッド市原(現:ジェフユナイテッド市原・千葉)に入団。2005年には日本代表に初選出、2006年のドイツワールドカップにも出場を果たす。その後ロシア・中国などのチームを経て現在はロアッソ熊本で活躍している。


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記事提供:サーモス株式会社

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