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インタビュー

都並敏史が確信する、子どものやる気を生み、成功へと導く親の姿勢とは

公開:2017年5月10日 更新:2021年1月27日

キーワード:Jリーグ考える力都並敏史

■何も言われなかったことが、自身で考えるきっかけになった

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ただ、実はそれが初めてお父さんが都並さんがサッカーに励むことに対して"後押し"をした最初の出来事ではありませんでした。
都並さんが17歳のとき、長野国体を戦うメンバーに神奈川県代表として選ばれたことがありました。都並さんはそれまで家庭で『絶対に試合は見に来てほしくない』ということを伝えており、両親はその言葉を守っていたのです。そういったこともあり、都並さん自身も、もちろんこの国体に両親が見に来ているとは思っていませんでした。
「これがですね、こっそり両親が見に来ていたんですよ。でも、当然僕は知らない。そのときは実力がそこまでなかったのに選抜に選ばれて、大会に行ってみたら1分しか出られなかったんです。全試合ベンチでした。それで悔しくて、悲しくて。本当の挫折でしたね。戸塚哲也という後に日本代表になる同期だけが試合に出られて、僕は出られない。ずっとライバル関係でやっていたんですけどね」
「挫折した状態で家に帰ったときに『どうだったの?』と親は聞いてきたんですよ。そこで自分は『全試合に出たよ』と真実ではないことを言ってしまった訳です。ただ、その時は親は何も言わなかった。多分その後に家族会議をしたんだろうと思います。これからどうするんだろう、と」
そして、国体が終わった約1週間後に両親から都並さんは呼び出されます。
「本当に何を言われるか分からなかったんです。まさか来ているとは思っていないのですから。あの時は長野って交通の便もよくなくて遠いわけですよ。そんなところまで来るなんて予想もできなかったんです」
そんな中、両親から長野まで行って試合を観に行っていたことを告白され、「それを聞いた瞬間に全身が熱くなるような感じで、恥ずかしくて涙がボロボロ出てきました」と言います。
ただ、家族の中にあるルールの1つであった"ウソをつかない"ということを破ってしまったにも関わらず、両親は都並さんを咎めることはしませんでした。
「その悔しい思いは分かるから、これからも頑張りなさい」
こう告げられたのです。
選抜で試合に出られなかった悔しさと、ウソをついたにも関わらずそれに対して叱ることをせずサッカーを一生懸命やることを後押しした両親の言葉。この2つが都並さんのサッカーへの姿勢を更に強くしました。
「走ることと基本トレーニング、それしかしないなと思ってひたすらやりました。上手くはないけどとにかく基本はすごい、そして走れる。絶対にこれが大事なんだと思って、自主トレをしていった結果、1年後に実際に代表に入ったんです」
「それもやっぱり、両親が怒らず言ってくれたことがきっかけになったと感じています。今思えば、基本的にうちの父親は何も言わなかったですね。『好きなことをやりなさい。一生懸命やりなさい。ただ、ルールは守りなさい。人に迷惑をかけないようにしなさい。』これだけです」
「その中で僕は自分で考え、"走りと基本だ"と自分で気づいて練習をして、大きくなっていったんです。苦労をしている時に親が『自分で考えなさい』というスタンスをとると、子どももどうしたらいいのかを自分で考えるわけです」
自分自身で考えなければいけない環境で自己を研磨していった都並さんは、その経験から、両親はサッカーをする子どもに対して"自分で考えさせる"ということが、成功への道だと確信しています。
都並さんは2009年から2014年まで東京ヴェルディの普及育成アドバイザーを務めていましたが、多くの選手と接してきた中、大成した選手の親は良い意味での"放任主義"が多かったそうです。
では、具体的にどういった姿勢が子どものやる気を生み、成功へと導けるのでしょうか。また、その逆に親がやってはいけないこととは?
後編では都並さんが普及育成に関わったことで感じたことや、息子さん2人をサッカーでどのように成長させたかを語って頂きます。

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取材・文:竹中玲央奈、写真:新井賢一

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