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インタビュー

『イニエスタを目指すなら「我慢」「謙虚」「向上心」が重要だ』元チームメイトが語るイニエスタの少年時代

2011年9月28日

キーワード:バルセロナ知のサッカー

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「FCバルセロナキャンプJAPAN 2011」で来日した、チャビ・モンデーロコーチは、かつてバルセロナのカンテラ(下部組織)でプレーしていました。当時のチームメイトに、いまや世界有数のMFになったイニエスタ選手がいたそうです。そんなイニエスタ選手について、チャビコーチが語ってくれた、特別インタビューをお届けします。今回は、イニエスタと国際大会に出たときの思い出から――。
 
 

■世界最高峰のミッドフィルダーへ

「僕とイニエスタがバルセロナのフベニールB(16歳)のとき、イタリアで行われた国際大会に出場しました。僕達は予選を勝ち上がり、決勝戦に進むことができました。そのときのことは、いまでもよく覚えています。決勝戦の試合前、ロッカールームで監督がイニエスタに『ちょっと耳をふさいでいなさい』と言いました。イニエスタは不思議そうな顔をしながら、耳に手を当てました。そこで監督は、私を含むほかのチームメイトにこう言ったのです。『いいかみんな、世界最高の選手とプレーできるのは、これが最後だぞ』と」
 
監督はイニエスタが近いうちにトップチームに昇格し、世界でも有数の選手になることを予測していたのでしょう。だから、チャビコーチもイニエスタのいまの活躍について「当時の彼を知る人なら、誰もがいまのレベルに行くと思っていたので、それほど驚いてはいません」と言います。
 

■イニエスタが大舞台に強い理由

バルセロナのフベニールBのシステムは、3-4-3でした。イニエスタのポジションは中盤の底。スペイン語で「ピボーテ」と呼ばれる、チームの中心です。しかし、相手が強く、攻めあぐねている場合などは、トップ下にポジションを変えてプレーしていたそうです。このエピソードからも、イニエスタが中心的な存在だったことがわかります。
 
「僕が一番覚えているのが、カデテB(14歳)のときに出場した、ナイキカップの決勝戦です。この試合はバルセロナのホームスタジアム、カンプ・ノウでおこなわれ、22,000人もの観衆が詰めかけました。決勝戦は延長戦にもつれこむ接戦だったのですが、イニエスタは延長戦で決勝ゴールを決めたのです。昔から、彼は大きな舞台に強い選手でした。3シーズン前のチャンピオンズリーグ準決勝・チェルシー戦でも、ロスタイムでゴールを決めましたよね? それに、ドイツW杯の決勝戦でも、決勝ゴールを決めました。彼は大舞台に強く、チームが彼のプレーを必要とするときに、輝きを増すんです」
 
なぜ、イニエスタは大舞台で輝くことができるのでしょうか? チャビコーチは言います。
 
「バルセロナのユニフォームを着ている以上、どんな試合にも勝たなくてはいけません。バルサの選手は、小さな頃から、そのようなプレッシャーの中で試合をしています。イニエスタの場合はバルサだけでなく、年代別代表でも中心として、責任のある選手としてプレーしていました。常にプレッシャーと闘いながらも、負けることのない精神力を持っていたのが、大舞台で活躍できる要因だと思います」
 
最後に、チャビコーチに、「イニエスタのようになりたいと思っている子供たちにアドバイスをするとしたら、なんと言いますか?」とたずねると、少し考えて、優しい表情でこう答えてくれました。
 
「イニエスタのようになりたい子供たちは、2つのことを覚えていてほしい。ひとつは『我慢すること』。そして、もうひとつが『謙虚でいること』。常に向上心を持ち、落ち着いた人間でいてほしいと思う。サッカーは友達をたくさん作ることのできるスポーツなので、日々を楽しく、真面目に過ごしてほしいね!」
 
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チャビ・モンデーロ//
FCバルセロナ(スペイン)のスクールコーチを務める。同クラブのカンテラ(下部組織)出身で、少年時代はイニエスタと同じチームでプレーしていた。先日、日本で開催されたFCバルセロナキャンプJAPAN2011にコーチとして来日。
 
取材協力/株式会社Amazing Sports Lab Japan
 

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取材・文/鈴木智之 写真/小川博久

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