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サッカーを観て学ぶ

2015年6月 2日

「テクニックもいいけど海外選手の"ずる賢さ"も観て学ぼう」森重真人のサッカーの観方

キーワード:FC東京守備

その冷静沈着なプレーで日本代表の守備に落ち着きをもたらす森重真人選手。所属するFC東京では2013年からキャプテンマークを巻き、チームをけん引する活躍を見せています。ときにセンターバックらしからぬテクニックでゴールを演出し、ボランチも卒なくこなすことができる彼の高いサッカーインテリジェンスは、いつ、どこで養われたのでしょうか? 今回は『サッカーを観て学ぶ』というテーマで語ってもらいました。(取材・文 石井宏美 写真 武山 智史)
 
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■サッカーは“観る”より“プレーする”派

――森重選手はジュニア年代の頃からサッカーを見ていましたか?
 
「ぼくは広島県出身なんですが、小学生の頃は、ビッグアーチ(現エディオンスタジアム)まで、サンフレッチェ広島の試合を見に行った記憶があります。その当時、サンフレッチェには高木琢也さん(現Vファーレン長崎監督)がいました。ただ、ぼく自身もサッカーを始めていたので、プロの試合を見て何か吸収しようとか、プロってどんなプレーをするのだろう?というような視点で見るというよりは、純粋に楽しんでいました」
 
――試合を見て、翌日に誰かのプレーを真似したりすることはありましたか?
 
「直接試合を見に行って、その次の日に選手のプレーを真似たという記憶はありません。印象に残っているのは、98年のフランスW杯です。当時僕は小学5年生でした。所属していたチームで、W杯に発売した(フランスW杯の)総集編DVDを見て、そこに収録されていたプレーをみんなで真似したりはしました」
 
――映像でサッカーを見る機会は多かったんですね。
 
「小学校時代のチームの監督が映像を用意してくれていて、それを見てサッカーノートにいろいろ書いていた記憶があります。映像を見てはいましたが、あまり自ら進んで見るという感じではなかったかもしれません。また、ぼくらが幼い頃は、今とは違って、テレビで海外の試合を中継することもありませんでした。そういった環境もあり、積極的に海外の試合を見ることはしていませんでした。逆に、情報もたくさんあり国内海外問わず、さまざまな試合を見られる環境にいる今の子どもたちがすごくうらやましいです」
 
――今はよくご覧になりますか?
 
「実は、今も欧州リーグを始め、あまりサッカーを見る方ではないんです(笑)。もちろん、自分のチームの試合は見ます。自分が出場した試合や、次の対戦相手のビデオは必要な情報ですので。欧州サッカーを観るときは、試合に出ている選手を自分に置き換えながら見たりもしました。ただ、基本的に僕は見るよりもやる方が圧倒的に好きなので、自分がプレーする上で必要な試合以外を見る機会は、少ないかもしれません」
 
 

■相手がどう攻めてくるかを知るために観る

――自分が出場している試合、または次戦対戦する相手のビデオを見る際には、どういった点にポイントを置いていますか?
 
「DFというポジションなので、まずは相手がどう攻めてくるか、その中でも相手FWがどういうプレーをするのかというところは特に注目しています。DFは相手FWの情報を入れていれば、ある程度予測することができますから。そういった点では見ることはとても大切なことだと捉えています」
 
――DFにとって重要なのは、やはり相手FWの動きを知ることですか?
 
「たとえば、ビデオでプレーを見ておくことで、相手FWがこういう時には“こう動いてくる”ということが予想できますよね。また、FWのやり方だけではなく、チームのやり方としても、“ここにボールがある時はこういう動きをする”など、チームとしての狙いを読み取ることができる。そこは守備目線でじっくり観察しています。ビデオの中の相手FWに対して、自分が守っている感覚で、イメージを膨らませながら見ることが多いです。あとは、試合の流れを見たり。たとえば、試合の流れに乗っているチームとは逆のチームが得点することもあるじゃないですか。なぜ、そうなったんだろう、どこがポイントだったんだろう?と、ビデオを巻き戻ししながら見ることもあります」

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取材・文 石井宏美 写真 武山 智史

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