サッカーを観て学ぶ

2014年10月13日

観ることでイメージが閃く!FC東京の若手成長株が語る観戦術

 
前回、サッカーを観ることでボールの置きどころやオフ・ザ・ボールの動き、ファーストタッチを学び、それを自分のプレーに落とし込んできたと話してくれた三田啓貴選手。成長著しいFC東京の若武者は、育成年代のころからスタジアムに足を運び、そこで観たプレーが自分のプレーイメージに繋がっていったと言います。
 
取材・文 石井宏美  写真 サカイク編集部
 
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■うまくいかなかった試合を観て、学ぶことがある

「東京の下部組織に入ったときも、周りはうまい人ばかりでした。周りがうますぎて、入った直後はついていけない感じでした。ただ、そういった環境の中でプレーしていくうちに、自信をもってプレーできるようになっていったと思います。“試合に出たい”という気持ちも強かったので、日々うまい選手たちとプレーしながら、成長することができたのではないかと思います」
 
――当時はすでに自分の武器は見えていましたか?
 
「まだ明確には見えていなかったです。とにかく、毎日がむしゃらにサッカーをしていました。がむしゃらに楽しく。自分の武器が明確になったのは、高校3年になってからでした。当時、チーム自体が強くて、プリンスリーグやクラブユース選手権でも優勝しました。相手がプロでも、どの大学でも、韓国遠征に行ってKリーグのプロのチームと対戦しても負ける気がしなかった。それが、自分自身のプレーに対する自信や確信にもつながったし、自分の武器を理解することにもなったと思います」
 
――プレーそのものの転機はどこで訪れたのでしょうか?
 
「高校2年の途中からボランチをやり始めたのですが、そこから徐々にプレーが変わっていったのかもしれません。倉又さん(倉又寿雄・現日体大監督)がボランチにコンバートしてくれたことで、うまくいったような気がします。視野が広がったのはもちろん、ボランチとしての技術を自分の中にしっかり落とし込めたのは、すごくプラスだったと思います」
 
――ボランチへのコンバートに抵抗はありませんでしたか?
 
「なかったです。ボランチはゲームを組み立てるポジションですから、楽しかったですよ」
 
――ボランチにコンバートされたということは、ポジションが変わるのはもちろん、視野も変わるわけですよね。プレーを参考にしたボランチの選手はいましたか? 
 
「そのときは、周りを見るというよりも、自分なりに覚えていったという感じでした。ボランチでプレーしながら、“あ、こうしたらうまくいった”というように、少しずつ自分の色を出しながら、そこに倉又さんの教えを取り入れながらプレーしていたら、うまくいきました」
 
――プロになったいまも、試合や自分のプレーを振り返るために、ビデオを見返すこともあるのでしょうか。
 
「自分が出場した試合、そうではない試合も含め、必ず見返すようにしています。個人的に試合を見返すことはとても重要なことだと考えています。パフォーマンスがよかった試合は気分もすごくいいから、(ビデオを)積極的に観たくなりますが、パフォーマンスが悪かった試合はその逆で観たくなくなるものです。でも、そういう試合こそ、しっかりと(現実を受け止めて)観て、“ここがダメだった”とか“ここが空いていた”というように確認して反省することが大事。結局、それが次の試合につながっていくわけですから。自分のプレーを振り返るために観ることも大事だと思います」
 
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