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健康と食育

快適に、安心安全にサッカーを楽しむために。「スポーツヘルス」の目指す新しい価値とは。

公開:2021年6月14日

これまでも各スポーツ選手、スポーツチームへの製品提供などを行っていたフィリップスが、2020年にJFAと「ヘルステックパートナーシップ協定」と「JYDテクニカルパートナー契約」を締結しました。フィリップスの取り組みや選手が自分の体のことを考えることで得られる効果などについて聞きました。

■トップを目指す子どもたちは、自分の生活習慣にも気を付けている

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 スポーツをする上で健康はもっとも重要な部分。そんな「スポーツヘルス」をフィリップスの持つテクノロジーを使い選手のパフォーマンス向上やケガ予防に役立てたいとJFAとフィリップスが提携を結びました。まずはJFAアカデミー福島の選手を対象に活動をはじめ、全国各地にあるスタジアムを中心に、その地域に住む人々の健康を守るインフラをスポーツを通じて確立していくことを目指しています。

2020年12月にパートナーシップを締結後、さっそく、JFAアカデミー福島を対象にした口腔ケアの重要性に関するセミナーをスタート。アカデミーの子どもたちへの指導を行っています。

中高生から口腔ケアについての意識付けが大事と、アカデミーの生徒に向け歯科衛生士によるセミナーを実施。正しい歯磨きがわかった、電動歯ブラシを使うと2分で歯磨きが完了でき、時短になることなどがわかったようです。スポーツ選手にとって嚙み合わせはとても大切な部分。サッカーに限らず多くのプロ選手が口腔ケアの大切さに気付き、気を付けているそうです。

中学生から高校生にかけては、虫歯が増える時期なのでそのためにもきちんとした歯磨きをしなければいけないという意識を持つこと。小学生のうちから食後、歯磨きをした後は甘い物を飲んだり、食べたりしない。朝夕はきちんと歯磨きをすることを習慣化できるように子どもに声かけをしていきましょう。さらに、歯科医での口腔内のチェック、歯磨きの指導などを受けられるとベストです。

アカデミーの生徒たちは自己管理の意識も高く、ほとんどの子が1日2回以上の歯磨きを実施。食生活にも気を使っています。サッカーの技術的なことではありませんが、口腔ケアについてお子さんと話す機会を設けてほしいと思います。

■小学生でも心肺停止は起こる。その時チームの一員として命を守るには?必要なところにAEDがあり、使える暮らしを目指す

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フィリップスでは全世界でのAED事業もリードしており、心肺停止からの救命率向上に貢献しています。ですが、日本では年間7万8884人、1日平均216人が病院外において心臓疾患が原因でなくなっています。実際に、目の前で心肺停止傷病者を見ても市民がAEDを使いこなすまでに至らず、実際に使用されたのはわずか5.1%にすぎません。その原因はAEDの設置場所を知らない、使い方がわからないなどさまざまですが、そんな状況を打開するためにも大人だけでなく子どもたちも救護スキルを学ぶこと、AEDを身近に準備するような救護ができるような環境を大人が整えることが大事です。

「サッカーをしていて健康だから、心肺停止なんてならないよ」ではありません。実際にプレイ中にボールが心臓に当たり倒れる選手もいます。そんなときに慌てず、対応ができるようにスキルを学んでおく。スキルを学ぶことがイコール助け合い文化の根源です。

名古屋グランパスではフィリップスと共同で「Heart safe stadium」プロジェクトを実施しています。ホームゲームの際に観客エリアの救護体制として、スタッフがAEDを携行してスタジアム内を巡回。安心して観戦できる環境を整備しています。心臓突然死は時間との闘いで1分ごとに約10%蘇生率が低下します。救急車を呼んでいたら蘇生の見込みがなくなってしまうのです。名古屋グランパス以外に、セレッソ大阪などでもピッチ内選手はもちろん、スタジアムにいるすべての人の命を守る取組を行っていますので、各クラブの取り組みをチェックしてみてください。

フィリップスでは今夏、個人でAEDを携行しようという目的の「ホームAED」の販売をスタートします。クラブチームはもちろん、学校の部活、地域チームなどがこのAEDを携行できるようになれば、自分たちのチームはもちろん、相手チーム、応援に来ている人々、試合会場の周辺の人の命を守ることができるようになります。練習や試合の拠点となっている各小学校にAEDは設置されていますが、校内にあること、試合が休日であること、保護者の方々も、校内のどこにあるのかがわからないことなどから、安心材料とはなりえません。AEDは音声の指示に従って操作をすればいいので、小学生でも使うことができます。親子で一度講習などを受けて、AEDに触れて救護ができるようになっておきたいですね。

AEDに触れることで人を助けるとはどういうことなのか、相手選手にも寄り添えるスポーツマンシップなどについて考えるきっかけにもなります。フィリップスではJFAと共に、必要なところにAEDがある環境づくりにこれからも注力していきます。これはサッカーをしている子どもがいるいないに関わらず、地域の安心となること。親子で人の命の守るためにできる事は何か、AEDとはどういうものなのかを話してみてもらいたいと思います。

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