健康と食育

2021年5月 7日

医師がすすめるコロナ禍での熱中症対策。ポイントは、水分摂取と身体を冷やす「3点クーリング」

今年も暑い夏がやって来ます。サッカーをするお子さんだけでなく、観戦する保護者も気をつけたいのが熱中症です。新型コロナウイルスの対策とともに、熱中症を予防するためにはどうすればいいのでしょうか? 池袋大谷クリニックの大谷義夫院長にうかがいました。(記事提供:花王株式会社)

大谷院長によると、例年、熱中症になる人が増え始めるのは急に気温が上がるゴールデンウィーク前後で、梅雨に一旦落ち着きますが、梅雨明けの7月ごろにピークを迎えるそうです。

「暑さに慣れることを『暑熱順化』と言いますが、南国の暑い国の人たちと違い、日本人は汗をかくことで体温を調節します。暑くなり始めの頃は、汗をかくことに慣れていないので、体温調節がうまくできないことがあります。その影響で、5月ごろから熱中症になる人が増え始めます」

暑くなり始めの頃にかく汗は、塩分濃度が高いので、サラサラというよりもベタベタしているそうです。汗に混じって塩分が身体の外に出ていくので、水分に加えて塩分の補給も必要です。

「暑さの本番を迎える7月ごろまで、梅雨の間に運動をして、汗をかく準備をしておきましょう。マスクをした状態で運動をすると、喉が渇かないので水分をとることを後回しにしてしまいがちですが、忘れずにしっかり飲むようにしましょう」

とくにサッカー観戦中は試合に夢中で水分摂取を忘れてしまいがちなので、時間を決めて、飲むことをおすすめします。

■病院にかかれない可能性も

大谷先生いわく、今年の熱中症対策のキーワードは「できることはなんでもする」だそうです。新型コロナウイルスの影響で医療が逼迫しており、「脱水症状でも簡単には病院にかかれないこともある」と言います。

「熱中症の重症度は3段階に分けられます。最初は軽い脱水症状に始まり、めまいや失神(熱失神)。塩分濃度が下がれば、こむら返り(熱けいれん)や吐き気などの症状が出ます(Ⅰ度)。さらにひどくなると頭痛や吐き気を感じるようになり(Ⅱ度) (熱疲労) 、Ⅲ度になると体温調節ができず、熱中症(熱射病)になります。 ひどいときは痙攣が起きたり、意識不明に陥ることもあります。そうなると救急搬送になりますが、新型コロナウイルスの影響で外来患者を受け入れられない病院が増えてきているので、熱中症にならないように予防することがとても重要です」

熱中症対策としては「適度な睡眠と食事、こまめな水分補給、日傘をさす、帽子をかぶる、身体を冷やすなど、今年はとくに、できることはなんでもした方がいいと思います」と話します。

■覚えておきたい「3点クーリング」

日差しを浴びて、火照った身体を冷やすことも、大事な熱中症対策のひとつです。身体を冷やす際には、首、脇の下、太ももの付け根を冷やす「3点クーリング」はぜひ覚えておきたいところです。

「熱中症予防において、水分と塩分を補給すること、身体を冷やすことは基本中の基本です。通常は水や麦茶の摂取で十分ですが、屋外でのスポーツ観戦など汗を大量にかく状況では、スポーツドリンクや経口補水液が有効です。身体を冷やす際には、血流の多い首、脇の下、太ももの付け根を冷やしましょう。そうすることで血液が冷却され、全身に運ばれることで深部体温が低下します」

サッカー観戦以外にも、短時間の外出で強い日差しを浴びたり、温度と湿度が高く、風通しの悪い室内に長時間いると、クラっとくることがあります。

「ご家庭でエアコンをつけるのは大前提ですが、家事をしているときなどに、温度の高い場所にいる時間が長くなることがあるので、首に冷たいタオルを巻くなどして、予防することをおすすめします」

■暑さ対策におすすめのグッズ

暑さ対策グッズとして注目を集めているのが、花王の『ビオレ冷タオル』『ビオレ冷バンド』です。サイズも首に巻くのに適したものから、脇の下や太ももの付け根をカバーできる、大きめのものがあります。

炎天下のサッカー観戦時に首に巻くことで、また運動後には身体に巻くことで肌表面の熱を逃がして、肌を冷却することができます。

また、汗を拭きながら瞬時に肌を冷やしたい時には『ビオレ冷シート』もあります。

(ビオレ冷タオル使用前)

(ビオレ冷タオル1時間使用後*)
*27℃の室内で使用した場合

「とくに夏場のサッカー観戦は長時間、炎天下にいることが多いので、予防や対策をすることは大切です。先程も申し上げましたが、首、脇の下、太ももの付け根の3点を冷やすことは、深部体温を下げるうえで効果的です」(大谷院長)

炎天下のサッカー観戦や運動後、家に帰っても身体が熱い、火照りが取れないときは水分をとって脱水状態を改善し、冷タオルや冷バンドを使って、外側からも冷やす。これはぜひやってみてください。

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■例年以上に熱中症対策を万全に!

最後に大谷院長からサカイク読者に向けて、次のようなメッセージをいただきました。

「医療現場の逼迫状態は、ワクチンの接種状況、変異株の流行状況によりますが、秋までに収束するかは不明です。ですので熱中症に限らず、なるべく病院にかからないように気をつけて生活するようにしてください。これはぜひ、頭の中に入れてほしいと思います」

今年の夏は例年以上に、熱中症対策を万全にして過ごすことがポイントのようです。なによりも健康に目を向けて、サッカーを楽しみ、暑い夏を乗り切りましょう!

■ママさんに『ビオレ冷タオル』の感想を聞いてみました

本当にずっと冷たいです。大きくて便利ですし、暑い時にはうってつけ。嫌な匂いも感じないです




■大谷義夫(おおたに・よしお)
医学博士、池袋大谷クリニック院長
東京医科歯科大学 第一内科、呼吸器科、睡眠制御学講座において21年にわたり内科疾患、呼吸器疾患、アレルギー疾患、睡眠医療に従事。2005年に東京医科歯科大学呼吸器内科医局長に就任。2009年に東京医科歯科大学呼吸器内科兼睡眠制御学講座准教授就任。呼吸器内科の専門医として2009年に呼吸器とアレルギー領域の診療に特化した池袋大谷クリニックを開院。「絶対に休めない医師がやっている最強の体調管理」「疲れやすい、痩せにくいは呼吸が原因だった」など著書多数。テレビなどのメディアでも呼吸器内科の専門家として医学的知見からアドバイスを送っている。

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1枚で全身の汗を拭ける「ビオレ冷シート」

*27℃の室内で使用した場合

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