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健康と食育

大事な場面でお腹を下してしまう...そんなウチの子を助けるヒントとは?

公開:2016年12月 6日 更新:2016年12月12日

試合前になると決まってお腹の調子が悪くなる。緊張してくるとすぐにお腹を下す。お子さんの「お腹・・・・・・トイレ!」にはいろいろな原因がありますが、どう対処したら良いのかわからないという親御さんも多いのでは? とりあえず出すしかない? 市販薬を飲んでも平気? そもそもうちの子って胃腸が弱いの? などなど、子どもたちのお腹の不調、今回は主に下痢が症状として見られる場合の対処法について、医師でありジャーナリストでもある村中璃子先生に教えてもらいました。
 
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■なんでお腹を下すの? まずは原因を知ろう

 サッカーの試合前、緊張した様子の子どもが一言。
 
「トイレに行きたい・・・・・・」
 
 広い会場でトイレを探して、ようやく一安心。そんな経験があるお母さんもいるのではないでしょうか? 試合前や練習前、学校に行く前、冷たい物を飲み過ぎたとき、風邪をひいたとき、子どもたちは、頻繁にお腹を下します。「うんち」は健康のバロメーターとよく言いますが、いわゆる「下痢」は便の水分量が増えた状態のことを言います。
 
「子どもの下痢で多いのは、食あたりや風邪、インフルエンザなどウイルスや細菌が体に入り込んだとき。夏の冷房や冷たいものを飲み過ぎた時、冬の寒さなどで身体が冷えた時もなりますね。子どものお腹が緊張やストレスでごろごろするということも、大人が思っている以上によくあります」
 
 村中先生によれば、下痢のメカニズムは、腸の動き(ぜん動運動)と腸内の水分量で説明できるそうです。
 
「正常な腸には、腸内の水分量を調整する働きがありますが、この時期気になるノロウイルスなどの感染による下痢は、腸管の粘膜がウイルスや細菌、細菌の出す毒素などによって炎症をきたし、腸の中へと余計な水分が分泌されることで起きます。サッカーの試合やテスト、ピアノの発表会、あるいは遠足などといった嬉しいイベントの前に起きる下痢は、自律神経が乱れることで、腸のぜん動運動(食べ物を砕きながら肛門側に送る動き)が異常になることで起きます。これは、腸の中にある食べ物(便)に含まれた余分な水分が、腸管に吸収されるのよりも早いスピードで送り出されてしまうためです。感染性もそれ以外の下痢も、腸管内の食べ物の水分量が過剰になっている状態です」
 
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■下痢による脱水が怖い!

 下痢の対処法はこれから詳しく聞いていきますが、まず、村中先生が教えてくれたのは、下痢の危険性についてです。
 
「何が原因にしても、怖いのは脱水ですね。子どもは体に占める水分の量が大人よりも多いので、特に注意が必要です」
 
 成人の体のうち水分が占める割合は約6割。それに対し、子どもは7割から8割程度が水分と言われています。そのため、身体に対して同じ割合の水分が失われても子供に対する影響は大きいそうです。
 
「脱水の症状はさまざまで、軽度であれば、のどの渇き、食欲低下、倦怠感、頭痛などで済みますが、ひどくなれば、嘔吐、けいれん、ひいては臓器の障害を起こすこともあります。特に口から水を飲めないほどぐったりしている、水を飲んでも吐いてしまうなどの場合は要注意。速やかに医療機関を受診しましょう」
 

■市販薬は腸の動きを止めないタイプの下痢止めを

 場合によっては危険な下痢。では、子どもたちの下痢にどんなふうに対処したら良いのでしょうか?
 
「脱水を防ぐため、まずは水分を取らせることが大切です。ただでさえ過敏になっている腸を刺激しないように、冷たいものよりも常温か温かい飲み物がいいでしょう。下痢をした時、水分と共に失われるのが電解質。スポーツドリンクやスープなどで電解質の含まれた水分をとると良いでしょう。お子さんをよく観察することも非常に大切です。お腹を下していても口から水分が取れる状態なら大きな心配をする必要はありませんので、つらい状態を取り除いてあげるために市販薬を上手に使うことも有効です。」
 
病院にも行かずに、子どもに市販薬を使っても大丈夫なのでしょうか?
 
「市販薬には、腸の動きを『止める』ものと腸の動きを『調節する』ものの2種類があります。熱や嘔吐がある場合、原因は感染と考えてほぼ間違いないと思いますが、注意したいのは、下痢止めにも吐き気止めにも病原体を殺したり、毒素をなくしたりする効果はないということ。感染症の場合、原因となっている病原体や毒素は外に出て行ってもらう必要がありますが、腸の動きを止めてしまう薬は、病原体や毒素を体に留めるので感染症にはNGです。一方、腸の動きを『調節する』タイプの薬は原因が何であっても安心して使えます」
 
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 医師でもない私たちにとって、原因を判断して薬を使い分けるのは難しいもの。しかし、子どもの下痢には、腸の動きを止めないタイプの薬を常備しておけば良さそうです。
 
「子どもにはなるべく薬を使いたくないという親御さんもいらっしゃるとは思いますが、下痢が気になってサッカーの練習や試合に集中できないくらいなら、薬で腸の動きを整えてあげるというのも一つの考え方。口から水分食べ物や飲み物が取れ、サッカーどころではない、ぐったりした状態でなければ、下痢自体は過剰に怖がる必要はありません。まずは、十分な水分補給と市販薬で様子を見ましょう」【PR記事/大幸薬品株式会社】
 
 
 
■村中璃子先生プロフィール
医師・ジャーナリスト。一橋大学出身、社会学修士。北海道大学医学部卒。京都大学医学研究科非常勤講師。世界保健機関(WHO)新興・再興感染症チーム等を経て現在、医業の傍ら執筆や講演活動を行う。エボラ出血熱と国防の問題を扱った記事が読売新聞「回顧論壇2014」で政治学者の遠藤乾氏の選んだ論考三選に。執筆中の子宮頸がんワクチン問題では、2016年11月25日 『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙から論説”Stopping the Spread of Japan’s Antivaccine Panic(日本の反ワクチンパニック拡散を止めること)”を出した。
村中璃子Facebook>>
村中璃子オフィシャルサイト>>
 

 
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ラッパのマークでお馴染みの正露丸は、お腹下しの薬として古くから使用されていますよね。実は正露丸は、木(もく)クレオソートという生薬が主成分。腸の動きを止めてしまうのではなく、過剰になった腸の動きを正常に戻すとともに、腸内の水分量を調整することで下痢や軟便に効き目を発揮します。そのため、様々なタイプの下痢や原因のわからない下痢などにも有効です。100年以上前からあると言われていますから、みなさんも一度はお世話になったことがあるのでは?
 
独特のにおいが子どもたちにはどうかな?というお母さんもいるかもしれません。その場合は、においがなく、飲みやすい白い錠剤の『セイロガン糖衣A』もあるので、ぜひチェックしみてください。
 
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