健康と食育

2014年5月 1日

子どもが食べるならどっちを選ぶ? お菓子編

小学校高学年にもなると近所のサッカーチームの練習には、友だちと自転車で通う子どもが多くなります。送迎の必要がなくなり手間が省ける反面、気になるのがコンビニなどでのいわゆる買い食いです。身体に悪いお菓子ばかり食べてないかな、と心配になりますよね。子どもにはあまり身体に悪いものを食べさせたくないと思うのが親心。しかし、どの商品が良くて、どの商品が悪いのかがわからない。そんなお父さんお母さんのために、今回は科学ジャーナリスト渡辺雄二さんの著書『不安食品見極めガイド 食べるならどっち!?』の一部を掲載していきます。

■スナック菓子ならどっち?

スナック菓子は、ポテトチップスと並んで子どもたちが大好きなお菓子です。それは、L-グルタミン酸Naをメインとした調味料(アミノ酸等)が添加されているので、それが舌を刺激し、その味が脳にインプットされるからでしょう。一度インプットされれば、また「食べたい」ということになります。ただし、L-グルタミン酸Naの場合、一度に大量にとると、人によっては、顔や肩、腕などに灼熱感を感じたり、動悸を覚えることもあるので、食べすぎには注意が必要です。
【じゃがりこ サラダ】に使われているカゼインNaは、牛乳にふくまれるたんぱく質のカゼインとNa(ナトリウム)を結合させたもので、糊料として使われています。動物に一定量を投与すると、中毒を起こしますが、それはNaが原因であると考えられ、添加物として微量使われている分には、問題はないでしょう。乳化剤は大豆由来のレシチンで、安全性は高いといえます。
【うまい棒 チーズ】は、1本10円という低価格によって受けていますが、安全性の疑わしい合成甘味料のスクラロースが使われているので、食べない方がいいでしょう。
【ベビースターラーメン チキン】の添加物というと、原材料名にある加工でんぷん以降なので、比較的少ないといえます。ただし、私は何度もこの商品を食べたことがあるのですが、どうも胃がもたれたり、刺激をうけたりします。おそらく油で揚げてあるので、油が酸化して有害な過酸化脂質ができているためだと考えられます。酸化防止剤のビタミンE を使って酸化を防いでいますが、十分ではないので、どうしても過酸化脂質ができてしまうのでしょう。
【とんがりコーン 焼とうもろこし】には、カラメル色素が使われています。4種類のカラメル色素のうち、どれなのか表示されていないので、不安が残ります。

■ポテトチップスしお・のりしお味ならどっち?

「ポテトチップは体に良くない」と思っている人が多いでしょう。それは、塩分が多く、また脂肪やカロリーも多いからです。塩分の観点から商品を並べると、次のような順番になります。カルビーの【うすしお味】は1袋60g入りでナトリウムは0.237g(食塩相当量0.6g)、カルビーの【のりしお】は1袋60g入りで0.284g(同0.72g)、湖池屋の【のり塩】は1袋66gで0.315g(同0.8g)、【チップスター うすしお味】は1本115g入りで0.339(同0.86g)です。食塩は、ご存知のように体にとって不可欠な成分ですが、とりすぎると、高血圧の原因になります。また、胃の粘膜を保護している粘液を溶かしてしまうので、多くとると、胃が荒れてしまいます。
次にカロリーですが、1g 当たりについてはいずれの商品も5.5kcal 前後とそれほど差がありません。ただし、カルビーの商品は1袋60g と少なくなっています。通常食べはじめると1袋、または1本を1日で食べてしまうことが多いでしょうから、その点を考慮すると、やはりカルビーの【うすしお味】【のりしお】、湖池屋の【のり塩】、ヤマザキナビスコの【チップスター うすしお味】の順番になります。なお、【チップスター】の場合は、1本が50gの商品もあり、それについてはこの限りではありません。
どれも揚げ油を使っているので、脂肪が酸化してできる過酸化脂質がふくまれています。これは有害性があり、多くふくまれると、腹痛や下痢を引き起こすことがあります。とくに油に敏感な人は、注意してください。また、調味料(アミノ酸等)は、Lーグルタミン酸Naをメインにしたもので、一度に多くとると、人によって、顔や肩、腕などに灼熱感を覚えたり、動悸を感じることがあるので、この点も注意してください。また、【チップスター うすしお味】にはほかに乳化剤が使われていますが、具体名がわからないので不安要素になっています。

■グミならどっち?

「歯が丈夫になるように」と、子どもにグミを食べさせているお母さんもいるようですが、基本的にグミはオススメできません。まず刺激的な香料が使われていて、その影響が心配です。明治の【果汁グミ ぶどう】の封を開けると、人工的な強いにおいが鼻を刺激してきます。ぶどうに似ていますが、接着剤が混じったような嫌なにおいです。口に入れて噛んでみると、プラスチックのような味がして、舌がピリピリし、口内の粘膜が荒れた感じになりました。飲み込んだら、胃や腸の粘膜がかなり刺激されることでしょう。香料は、合成が約130 品目、天然がなんと約600 品目もあり、それらを数品目、あるいは数十品目組み合わせて、ぶどうやイチゴなどの独特のにおいが作られています。
合成香料の中には、フェノール類など毒性の強いものもありますが、「香料」という一括名しか表示されないので、何が使われているのかわかりません。明治に問い合わせると、「香料会社が調合したもので、具体的に何が使われているのか、合成か天然かもふくめて、まったくわかりません」という答えが返ってきました。つまり、食品メーカーも何が使われているのか把握していないのです。これでは、とても安心して食べることはできません。
【サワーズ グミ ゴールデンアップル味】には、香料や酸味料、さらにカラメル色素が使われています。なお、光沢剤とは、つやを出すためのもので、動物や植物からとれる油状物質の「ロウ」がほとんどです。中には、動物実験で肝臓や血液に悪影響をもたらすものがありますが、「光沢剤」という一括名しか表示されていません。
【三ツ矢サイダー レモングミ】には、アセスルファムK とスクラロースが使われています。
【ピュレグミ 巨峰果汁のおいしさ】にも、香料や酸味料が使われているので、口内や胃などの粘膜に対する刺激が心配されます。

■キャンディならどっち?

最近、のど飴が流行していて数多くの商品が出ていますが、とくにオススメしたいのは、【榮太樓 しょうがはちみつのど飴】です。香料などの添加物をふくんでいませんので、人工的で刺激的なにおいがありません。味もショウガの効いた自然なもので、のどをやさしくうるおしてくれます。これならば、お子さんにも安心してなめさせることができます。
ただし、あめはどうしても虫歯になりやすいので、なめすぎには十分注意してください。また、なめた後はなるべく歯磨きをさせるようにしましょう。
【VC-3000 のど飴】は、歌手の天童よしみさんのテレビCM で知られる商品ですが、合成甘味料のアスパルテームが使われています。イタリアの動物実験では、白血病やリンパ腫を起こすという結果が出ているので、できるだけ避けた方がいいでしょう。
【不二家 ミルキー】は、古くからある代表的なキャンディで、私も子どもの頃になめたことがあります。ミルクの自然な味が特徴です。ただし、気になるのは乳化剤が使われていて、具体名が表示されていないことです。乳化剤は、水と油など混じりにくい液体を混じりやすくするものですが、合成のものが9品目あって、安全性に問題のあるものもあります。そこで不二家に問い合わせると、「使っているのは、グリセリン脂肪酸エステルのみです」とのことでした。これは脂肪に近い成分で、食品の中にもふくまれています。したがって、安全性に問題はありません。
ロッテの【のど飴】も、とてもポピュラーな商品ですが、添加物がいくつか使われていて、とくにカラメル色素が気になるところです。カラメルⅢ、またはカラメルⅣが使われていた場合、発がん性のある4ーメチルイミダゾールを摂取してしまうことになるからです。

■駄菓子ならどっち?

郷愁を誘う駄菓子が、スーパーの一画で売られていますが、ほとんどがオススメできない商品です。タール色素を使ったものが多く、さらに漂白剤や保存料なども使われているからです。いずれも数十円と低価格なため、添加物をいくつも使って製造コストを抑えなければならないようです。
【すもも漬】には、赤102(赤色102号)が使われています。赤色102号を2%ふくむエサをラットに90日間食べさせた実験では、赤血球の数が減り、ヘモグロビン値が低下しました。蕁麻疹を起こす添加物としても知られています。さらに、この商品には、合成甘味料のサッカリンNaが使われていて、これにはビックリしました。サッカリンNaは、発がん性の疑いが強いため、食品にはほとんど使われていないからです。そのうえ、合成保存料のソルビン酸K も使われています。ソルビン酸K は、細胞の遺伝子に異常を起こすことがわかっています。
【キャンディーボックス】には、赤106(赤色106号)、黄4(黄色4号)、黄5(黄色5号)、青1(青色1号)と、4種類ものタール色素が使われています。いずれも発がん性の疑いがあり、黄4と黄5は、蕁麻疹を起こすことが知られています。
【あんずボー】に使われている漂白剤の亜硫酸塩は、胃粘膜を刺激する心配があり、また動物実験の結果から、ビタミンB1の欠乏を起こして成長を悪くする可能性もあります。
そんな中で、【ミニボーロ】は、ほかの3商品に比べればマシといえるでしょう。膨張剤の炭酸アンモニウムは、ほとんど毒性はないと考えられています。また、卵殻カルシウムは、卵の殻から抽出したもので、これも問題はありません。なお、「寒梅粉」とは、新米を粉にしたものです。
さて、いかがでしたでしょうか? 子どもが口にするお菓子のなかに、どれだけの危険があるか考えるだけでぞくっとします。食べて良いものと悪いものをしっかりと把握して子育てに役立てましょう。
【参考文献】
累計発行部数15万部突破! 子ども、孫をおもう方々から選ばれています。 ファストフード、ポテトチップス、コーラから野菜ジュース、ヨーグルト、調味料まで。普段良く食べられている食品、200商品以上を徹底的に調べました!
どちらを選べば良いのかが一目でわかります!
子どもが大好きなジュースやお菓子、ファストフード、冷凍食品......。
健康のことを考えると、こういった食品は食べさせるべきでないのかもしれません。でも、そんなことばかり考えていたら生活が大変になるのも事実。そこで本書は「チョコ菓子を子どもに食べさせるなら、A社の○○という商品。食べさせてダメなのはB社の○○という商品」というように、『より安全だと思われるは食品はどっちなのか?』ということについて商品に含まれる成分を客観的な分析に基づき紹介します。大切な人の口に入るのだから少しでも健康的なものを、そんなお母さんの声に応えた一冊です。
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