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運動能力

2018年10月22日

子どもたちの「過度なトレーニング」はケガへとつながる。選手を支える大人たちが知っておきたいトレーニングのバランスとコンディションニング

キーワード:コンディショニングタニラダートレーニングフィジカル疲労回復

「ジュニア年代」は、技術を身に付けるのに最適な年代"習得のゴールデンエイジ"と呼ばれています。しかし、成長期でもあるこの年代の子どもたちにとって、負荷の高すぎるトレーニングや過度な練習は、疲労やケガの原因になり逆効果になることもあります。

ヴァンフォーレ甲府のフィジカルコーチを務める谷真一郎コーチは、「サッカーの技術と同様、フィジカルやコンディショニングについても、ジュニア年代から指導者まで正しい知識を身につけることが重要です」と話しています。

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■非科学的なトレーニングのせいでサッカーを諦めていく選手たち

いまでこそ、トレーニングの方法や疲労回復の原理原則を知っていますが、選手時代はただがむしゃらに、量をこなせばサッカー選手としてレベルアップできると信じていました。練習の甲斐あって、日本代表に選ばれるまでになったのですから、その考えもすべてが間違っているとは言えません。しかし、現在は休養の大切さや、ケガを予防する身体の使い方を知っています。ですので、選手はもちろん、選手を支える親や、指導者といった大人の方たちにも「蹴り込み」「走り込み」など、過剰な練習量を消化するようなトレーニングは、ケガのリスクと紙一重にあることを知って欲しいと思います。

よく試合後に「後半、足が止まっていたから、走り込みだ!」、「もっと練習しないと上手くならないぞ!」などと言って選手に長い時間や距離を走らせてしまう親や指導者の方がいると思います。しかし、極端に練習量を増やしてしまったりすると、疲労が蓄積されて身体は重くなり、どんどんコンディションは落ちていきます。

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厳しい環境の練習に勝ち残った選手が試合に出られる、あるいはプロになれるという考え方も一理ありますが、量ばかりを重視したトレーニングをやらされることによって、選手としての可能性を失っているケースが多いのも事実です。特にありがちなのは、長時間の練習をしたり、長距離を走ったりすることで、トレーニングを「やったつもり」になってしまうことがあります。いわゆる、練習をした気になって満足してしまうのです。しかし、そのような練習は「1試合の中で可能な限り質の高いプレーをする」というサッカー競技の本質から外れています。

このような積み重ね(競技特性やコンディショニングの本質を理解しないトレーニング)が選手のコンディション低下やケガにつながってしまい、志半ばでサッカーを諦めざるをえない選手が出てしまう原因の一つです。

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■選手のコンディションを把握するのも大人たちの役割

選手のケガを防ぐのに大切なのは、子育てをする親や、トレーニングを選定する指導者が選手のコンディションをどう判断するかです。具体的には、選手のコンディションが良い時と悪い時の違いを、どこで感じることができるか。例えば、学校から帰宅して練習に行くときの雰囲気が重い、練習や試合の中で思ったより早く動きが悪くなる、あるいは集合したときの選手の顔が暗い、......など、肌で感じる手がかりはたくさんあります。

選手たちが、どうも練習に集中できていないとします。それが、トレーニングのやり過ぎからくるコンディションの低下にあるのか、それとも普段の生活やメンタルの部分に原因があるのか。仮にコンディションに原因があった場合、それを見極めずに「集中が足りない!走ってろ!もっと練習しろ!」などとしてしまうと、選手はより疲労がたまり、疲弊してしまい、ますます状況は悪化してしまいます。

みんな、サッカーが好きで一生懸命、練習や試合に取り組むものです。それができていないということは、コンディションに原因がある場合が多いのです。原因は普段の生活にあるのか、トレーニングの量や質にあるのか、目標設定などのメンタル面にあるのか。それを分析するのが、選手を支える親や指導者といった大人たちの役割でもあります。

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谷真一郎コーチ(ヴァンフォーレ甲府・フィジカルコーチ)//

愛知県立西春高校から筑波大学に進学し、蹴球部に在籍。在学中に日本代表へ招集される。同大学卒業後は柏レイソル(日立製作所本社サッカー部)へ入団し、1995年までプレー。 引退後は柏レイソルの下部組織で指導を行いながら、筑波大学大学院にてコーチ学を専攻する。その後、フィジカルコーチとして、柏レイソル、ベガルタ仙台、横浜FCに所属し、2010年よりヴァンフォーレ甲府のフィジカルコーチを務める。 『日本で唯一の代表キャップを持つフィジカルコーチ』

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取材・文/鈴木智之 写真/サカイク編集部

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