親子でチャレンジ

2017年4月 7日

ヨガで柔軟性や集中力UP! 子どもの練習に取り入れるときのポイントとは <保護者体験レポート1>

近年、アスリートの能力向上に効果があるとして、ヨガが注目を集めています。日本代表の長友佑都選手を始め、多くのトップレベルの選手がヨガを取り入れているのは有名な話。2016年、日本におけるアシュタンガヨガの第一人者であり、IYCインターナショナルヨガセンター主宰のケン・ハラクマ氏は「アスリート×ヨガ」を広めるため『一般社団法人 アスリートヨガ事務局』を設立。アスリートに対して、適切な知識でヨガを指導できるトレーナーやコーチの育成に力を注いでいます。
 
サカイクでは「子どもと一緒にできるヨガ」と題し、コーチや保護者の方に、どのようにヨガを子ども達のトレーニングに取り入れれば良いかを体験してもらいました。その様子を3回に分けてレポートします。(取材・文:鈴木智之)
 
 

■ポーズをとることより鼻呼吸が大切

ワークショップに集まったのは、少年団のパパコーチやサッカー少年のママたち。ワークショップでは、怪我の予防、柔軟性、可動域の向上、ウォーミングアップ、クールダウン、集中力、精神力向上をめざしたプログラムが組まれました。
 
緊張気味の参加者を前に、ケン・ハラクマ氏が優しい声で語りかけます。
 
「みなさんのお子様たちにヨガの良いところをお伝えするために、まずはみなさんにヨガの良いところを体験してもらいたいと思います。ヨガというと、様々なポーズをイメージするかもしれませんが、体を動かす前に大切なことがひとつあります。それが"呼吸"です」
 
ケン・ハラクマ氏によると、呼吸には2つの種類があると言います。ひとつが"吸うこと"もうひとつが"吐くこと"。そこで、まずはケン・ハラクマ氏が手を叩いて4つ数えるリズムに合わせて、鼻で息を吸い、鼻から吐いていきます。
 
「鼻から息を吸うことと吐くことのタイミングを整えましょう。息を吸うのが速い、吐く時間が長いといったように、吸う量が多かったり、吐く量が少なかったりするとバランスが崩れるので、意識してみましょう」
 
とくに子どもは鼻呼吸が苦手で、口で息を吸って吐く、口呼吸の子が多いもの。ケン・ハラクマ氏は鼻呼吸のメリットを次のように説明します。
 
「口でも呼吸はできますが、鼻呼吸のメリットはたくさんあります。鼻から息を吸うと眉間に空気が通りますよね。そうすることで、内側の細胞を風が通るように刺激してくれるんです。細胞は刺激すると動き出し、活性化します。つまり、鼻呼吸をすることで感覚が鋭敏になったり、五感から入ってくる情報を感じやすいんですね。相手の心の動きや話の理解力も敏感になってきます」
 
次ページ:しっかり息を吸うとエネルギーが活性化し、やる気が湧く

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