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第95回全国高校サッカー選手権大会
準決勝 青森山田 2(2-1、0-0)1 東海大仰星
2017年1月7日(土)12:05キックオフ/埼玉県・埼玉スタジアム2○○2/観客16,456人/試合時間90分
<得点者>
青森山田
③三国スティビアエブス(前半23分)
⑩高橋壱晟(前半40+1分)
東海大仰星
⑩松井修二(前半26分)
互角の立ち上がりから青森山田が先制。接触で倒れる選手が出た場面でプレーを止めず、左DF③三国スティビアエブスが左のハイサイドから右足で決めた。しかし、3分後に東海大仰星がロングスローの二次攻撃から⑩松井修二がボレーを決めて追いついた。それでも前半終了間際、青森山田はロングスローのこぼれ球から⑩高橋壱晟が決めて勝ち越しに成功。互角のまま進み、東海大仰星が終盤に決定機を得たが決め切れず、青森山田が逃げ切った。(取材・文:平野貴也(フリーライター)、写真:松岡健三郎)
■青森山田決勝進出!個人技が光った三国スティビアエブスに注目
青森山田の左DF③三国スティビアエブスが個人技で決めた、先制点が見事だった。前半23分、ピッチ中央付近で縦パスを受けたMF⑦郷家友太が接触プレーで倒れたが、構わずにプレーを続行。全体の足が止まった瞬間、③三国が快足を生かしてハイサイドへと突破した。左足で構え、クロスかと思ったところで切り返して相手をかわすと、右足でカーブを描くシュートを見事に決めた。黒田剛監督も「普段は決めないのにな」と思わず笑みを浮かべたが、好判断だった。
③三国はサイドバックとなった今季は、シュート練習を行っていないという。しかし、それでも「いつもはシュートを打つことがないけど、今日は積極的に打って良いコースに行った。ここから巻けば絶対に入ると思った。シュート練習は、今年は1回もやっていないけど、昨年まではボランチやサイドハーフをやっていたので、そのときにやっていたシュート」と自信を持っていたという。
これまでに見せていなかっただけに、相手も意表を突かれた。東海大仰星のGK①宮本一郎も「カウンターで1人目の守備がかわされて、僕自身が前めのポジションを取っていたので……。左足でシュートかクロスだと思ったところで、切り返されたので、上を越されてしまった」とイメージになかったことを明かした。
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取材・文:平野貴也(フリーライター)、写真:松岡健三郎
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