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準決勝で敗退、佐野日大が選手権で手にした勝利よりも大事な物

公開:2017年1月 8日

キーワード:選手権高校サッカー

第95回全国高校サッカー選手権大会
準決勝 前橋育英 1(1-0、0-0)0 佐野日大
2017年1月7日(土)14:20キックオフ/埼玉県・埼玉スタジアム2○○2/観客23,541人/試合時間90分
 
<得点者>
前橋育英
⑨高沢颯(前半30分)
 
立ち上がりから両者、素早い切り替えを披露し、拮抗した展開が続いたが、前半30分に③角田涼太朗が左前方にフィードを展開。PA左に飛び出した⑩飯島陸のクロスをゴール前の⑨高沢颯がダイレクトで合わせて、前橋育英が先制した。後半に入ってからは運動量が落ちた前橋育英のスキを突いて、佐野日大がカウンターから好機を演出。後半14分に⑩長崎達也が決定機を迎えたが、DFに阻まれるなど同点弾が奪えず、前橋育英が1-0で逃げ切り、決勝進出をつかんだ。(取材・文;森田将義(フリーライター)、写真:松岡健三郎)
 
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■佐野日大が選手権で手にした勝利よりも大事な物

チーム最高成績となるベスト4進出を果たすなど躍進を果たした佐野日大。大会で海老沼秀樹監督が流した2度の涙からは、白星を積み上げること以上の喜びが感じられた。和歌山北との1回戦を1-0で制すると、2回戦では米子北戦と対戦。「10回やって1回勝てるかどうかという相手」(海老沼監督)だったが、前半を無失点で終えると、後半22分にオウンゴールで先制。終盤にはパワープレーを受けたが、気持ちのこもった守りで逃げ切り勢いに乗ると、以降も「ひとりひとりの質はトップレベルより劣るかもしれないけど、お互いにカバーし合ったり、みんなで汗をかく姿勢が少しずつ良くなっている」(海老沼監督)と成長を続けた。
 
この日の準決勝では全国屈指の強豪、前橋育英と対戦。先制点を許したが、後半は粘り強い守りと鋭いカウンターを披露し、敗れはしたものの、前橋育英に最後までプレッシャーをかけ続けた。
 
今年の3年生は、OBである海老沼監督と共に佐野日大の門をたたいた世代。初年度はコーチを務めていたため選手と接する時間も長く、想い入れは強い。入学時は1年生大会で優勝を果たし順調なスタートを切ったものの、海老沼監督が指揮官となった昨季は「少しワガママな部分というか、自分が好きなプレーしかしない部分がこれまではあった」(海老沼監督)という課題が露呈し、メインターゲットであった選手権出場を果たせず。今季も思うような結果を残せずにいた。
 
転機となったのは、インターハイ予選だ。準決勝で矢板中央に完敗したのを機に、これまでの4バックから5バックへと変更。「うちの子たちは守るのを嫌がる子たち」(海老沼監督)ながらも、「守ることを楽しめ」などと声をかけながら、チームのため仲間のために耐えて勝つ姿勢を求めた。選手同士の間では敗戦後、「俺たち最弱世代かも」という会話もあったというが、「このままではダメだ」と奮起し、指揮官が求めるサッカーを受け入れ始めたこともチーム力を押し上げる一因となった。
 
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取材・文;森田将義(フリーライター)、写真:松岡健三郎

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