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あなたの支え合う心が、子どもの成長を加速させる

子どもが相手をけがさせてしまった場合、あなたはどうする?

2015年12月 7日

キーワード:U-12サッカーリーグけがサポート

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「サッカーをはじめてからなんだか笑顔が増えたわね」
 
妻の幸子はボールを抱えて楽しそうにグラウンドに向かうわが子の背中を見つめながら嬉しそうにこう言います。
 
「好きなことをやれるのが一番。このまま飽きずに楽しく続けてくれるといいね。それが一番だよ」
 
私も妻にこう答え、息子に「好きなこと」「やりたいこと」「興味を持つこと」ができたことを素直に喜んでいました。
 
その気持ちはいまでも変わりませんが、最近少しヒヤリとするできごとがありました。妻にとっても私にとってもはじめての子育て。すべてが初めての経験で、日々勉強です。
 
申し遅れましたが、私は加藤和雄。息子は地元のサッカー少年団『こくみん共済SC』に所属してサッカーに励んでいます。私も息子のためにできるかぎりチームに関わりたいとは思っているのですが、勤め人のつらさで毎回練習に顔を出すというわけにはいかないため、サポート要員としてたまにお手伝いをしています。
 
今回はサッカーをプレーするお子さんをお持ちの方なら一度はヒヤリとしたことのある「けが」について私の体験をお話ししようと思います。(構成 大塚一樹 監修 金成仙太郎)
 
 
前回、親子でできる練習メニューを教えてくれた平川コーチがサブコーチを務める『こくみん共済SC』にまつわるエピソード。今回登場してくれるのはチームのサポート要員で、会社員の加藤和雄さん(38歳)です。忙しい仕事の合間を縫ってチームのサポート役を引き受ける加藤さんは、チームの運営に口を出したり自らリーダーシップを取ることはありませんが、送迎の車が足りないときには、ほかのスケジュールをリスケしてでも子どものサッカーを優先させる内に秘めた熱心さを持ち合わせています。
 
子どもたちの試合には必ず駆けつけ、子どもたちのプレーを腕組みしながら静かに見守り、心のなかでは大声で叫んでいる。表面的にはわかりにくい情熱を持った加藤さん。ある日そんな加藤さんが、思わず声をあげてしまう出来事が起こってしまいました。
 
こくみん共済SCとは?>>
 

 
今回、読者の疑問に答えてくれる『こくみん共済SC』のメンバーはこの人
 
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加藤和雄(38歳)
【職業】 会社員 (多忙につきなかなか子どもたちのために時間を割けない)
【チームでの役割】 ヘルプ対応
【応援スタイル】 置き物観戦型
腕を組み、まるで置き物のように言葉を発しない。しかし、試合からは目を離さずじっと見ている。
時折、瞬きをするのも忘れていて目がいたくなる。息子のサッカーに興味や関心がないわけでなく、むしろ子どものためになにかしてあげたいと思う気持ちは人一倍強い。心の中では大声で応援している。
【備考】
与えられた仕事はそつなくこなすものの、自分の考えを伝えたりリーダーシップをとったりすることは苦手。自主的に行動するタイプではない。そのため周りには伝わりにくく非協力的と誤解されがちだが、じつは熱い心の持ち主で、送迎の車が足りなかったりするときには、ほかのスケジュールをリスケしてでも子どものサッカーを優先させる。 
 
※このキャラクターはフィクションです。登場する人物、団体名は実物のものとは関係ありません。
 

■紅白戦でけがが発生! そのときあなたはどうする?

(子どもたちの笑顔が一番だ。今日もサッカーを楽しもう!)
 
なんとか土曜の休みを確保し、息子がプレーする『こくみん共済SC』の練習を見に来ました。わが子の生き生きとした表情を見ていると「前日残業して仕事を終わらせて良かった」と思えます。前日までの疲れも抜けていくようです。
 
「みんな集まれ!」
 
ウォーミングアップを終えたときでした。家族ぐるみで仲良くしている平川コーチが選手たちを集めます。
 
「今日は来週に試合を控えている5年生チームのための紅白戦を行います。6年生対5年生。6年生は自分たちの試合のつもりで5年生に胸を貸してあげましょう」
 
(お、今日は試合か。5年生のためとはいえ、試合が楽しいって言ってたもんな。よかったな)
 
私は、仲間と走ってきた6年生の息子にビブスを渡しながら、心の中でこうつぶやきました。
 
「もっと素早くカバーリング! 5年生の方が勢いあるぞ!」
 
私の隣では、息子のチームメイトのお父さんでサッカー経験のある嶋津さんがいつものように大声を張り上げています。
 
(情熱的なのは良いし、サッカーを知っているのも頼もしいんだけど、息子さんちょっとビビってるみたい……。嶋津さん、もう少し冷静に・・・・・・)
 
すっかり試合に入り込んでいる嶋津さんの声に「やれやれまたか」と内心あきれていたときでした。少し目を離した隙に試合が止まっています。
 
「お、やっちゃったか?」
 
嶋津さんが言いました。
 
どうやら倒れているのは5年生チームの子ども。倒してしまったのは・・・・・・私の息子のようです。5年生の子は痛そうにグランドに倒れ込んだままです。審判を務めていた平川コーチと、嶋津さんがけがの様子を診ているようです。状況を見ていた人によると、1対1になったときに息子がディフェンスに行き、止まりきれずにぶつかってしまったようです。平川コーチが手で「×」を作っているのが見えます。
 
(身体の小さい5年生とぶつかってけがをさせてしまった。うちの子は大丈夫なようだけど、相手の子はかなり痛そうだ・・・・・・)
 
私はアイシングのための氷を用意しながら、申し訳ない気持ちと同時に、わが子の複雑な心情を思って、不安でいっぱいになっていました。
 
 
まだ筋力がそれほどついていない小学生年代のサッカーでは、加藤さんの息子さんのように「止まりきれずにぶつかった」という突発的な接触プレーによるけがが少なくありません。ボールを奪いに行ったとき、ドリブルで攻め入ったときなど、踏ん張りきれずに止まっている相手の足に乗っかってしまい、足首やひざに全体重がかかってねんざや打撲を起こすケースがよくあります。怖いのは転んだときに手を地面についてしまい、その手を骨折してしまうケースです。
 
骨折の場合はとにかく安静にして医療機関の診察を受けるのが先決ですが、ねんざや打撲は素人目には判断が難しい場合があります。基本的には、近くにいる大人がすぐに駆け寄って、けがをした子どもに声をかけて質問をする『問診』、目で見て異常がないか判断する『視診』、触ってみて痛みの度合いを探る『触診』の3段階の対応を行い、状況に応じて必要な応急処置をします。
 
このとき気をつけたいのが、図らずも “加害者”になってしまった、ぶつかってしまった方の子どものケアです。頭ごなしに「ファウルだ! 危ない!」などと叱ってしまっては、繊細な子どもの心を傷つけてしまうことになりかねません。
 

■けがへの正しい対処法 心のケアも重要

「大丈夫か? おまえもけがしてないか?」
 
私がけがをした子どものアイシングをしている時に、平川コーチがうちの子にそう声をかけてくれています。さすがにこくみん共済SCの頼れるサブコーチ。子どもの目線に合わせるために膝をたたみ、優しく語りかけてくれています。
 
(平川さん、ありがとう)
 
私は息子を気にかけながらも、けがをしてしまった子どもの手当てを続けました。骨折や内出血による変色などの異常は見られないようですが、少し足首に腫れがあります。
 
「念のため病院に行って診てもらった方が良いね」
 
私はその子にそう言うと、今日は来ていないご両親の連絡先を聞きました。
 

■お子さんが相手をけがさせてしまうリスクは、誰にでもある

「練習中や試合中にけがをさせてしまった!」
 
誰にでも起こり得ることであり、こうしたケースでは、けがをさせてしまった立場から誠意を尽くすのは当たり前ですが、保障、賠償責任となるとわからないことが多いのが実際のところではないでしょうか。こうした不安を解消するためには保障のことも知っておく必要があります。
 
賠償については個人賠償保障のある保険・共済に入っておけば、法律上の賠償責任が発生した場合、賠償金が保障されますが、サッカーの試合中の加害行為については、ルールに著しく反した行為以外では賠償責任が発生しないケースが一般的です。例えば、試合中の接触やスライディング等はルールの範囲内のプレーになりますので、法律上の賠償責任は発生しないことになります。
 
では、サッカーのプレー中以外ではどうなのか?子ども同士で遊んでいるときや自転車で走行中に誰かを傷付けてしまい、その子どももしくはその親に法律上の賠償責任が発生した場合は、個人賠償保障のある保険・共済で保障がされます。
 
自分の子どもが、けがをする側になるのかさせる側になるのか・・・・・・そのどちらもひとしく可能性があります。そういう意味では、ひとりひとりが保険、共済に加入し、本人自身の保障(入院・通院保障等)や他人への保障(賠償責任保障)を備えておくと安心でしょう。
 

 
あなたのお子さんがけがをしたとき、また、相手の子どもをけがさせてしまったときのために。こちらの保障をおすすめします>>
 
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■サッカーが教えてくれること

幸い、けがをした子どもは軽症で済み、翌週の試合にも出場できるようです。私はホッと胸をなで下ろすとともに、「けがを“する”ことは心配していたけど、“させること”はそんなに深刻に考えていなかったなあ」と、けがに対する考え方を新たにしました。
 
息子とは試合終了後に話をしました。けがをさせてしまったことでびっくりして、動揺していたようですが、相手の子が軽症だったこと、平川コーチの対応のおかげもあり、サッカーへの情熱を失うということはなさそうです。
 
「今日、5年生の子と握手したんだ。『もう大丈夫』って言ってたよ」
 
練習から帰ってきた子どもが私にそう話してくれました。平川コーチが二人を呼んで「お互いを尊重したり気遣ったりする“リスペクト”の心もサッカーに大切なことなんだよ」と教えてくれたそうです。
 
もし、深刻なけがになっていたら。もし、けがをさせた罪悪感でサッカーが楽しくなくなってしまったら。いま考えると怖いけど、平川コーチを見習いつつ、保障や賠償の実務的なことも含めて、少し勉強しないとな。
 
 
加藤さんは「サッカープレー中の子どものけが」という体験からいろいろなことを学んだようです。


 
相手をけがさせてしまったときの保障についてのアンケート
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