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子どものサッカー 母親にできること

サッカーと普段の生活のバランスをとる方法

2013年8月26日

キーワード:悩み育成

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 読者アンケートをもとに「お母さん」の役割について考える連載は、引き続きプロフェッショナルコーチの守屋麻樹さんにお話をお聞きします。第三回はサッカーと普段の生活の両立について。「子どもがサッカーばかりで勉強をしない」「他の兄弟を巻き込んで家族がサッカー中心の生活になってしまっている」そして「何より母親である自分がもう限界」というお悩みまで。がんばるお母さんにエールを! 今回は『両立』をテーマにお送りします。
 
 
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■サッカーだけはNG やっぱり基本は普段の生活

 お母さんたちの現実の声として多くあがってきたのが「子どもが一生懸命だから精一杯応援してあげたいけど、サッカーだけで大丈夫?」というお悩み。まったく勉強をしない。サッカーだけで疲れてしまう。他の兄弟も付き合うハメになる……。せっかく好きで始めたサッカー、できる限りのことをしてあげたいと思うのが親心ですが、ジレンマを抱えつつというのが実態のようです。
 
「やはりサッカーだけをやっていればいいというものではありませんよね。プロ選手、一流選手は、サッカーの技術の他にも人間性や精神力を磨いています。本当にサッカーが好きでプロ選手になりたいと思うなら勉強もできなければいけないし、今からは英会話だって必要かもしれません。子どもたちにも『サッカーがもっとうまくなりたいなら勉強だって普段の生活だって必要なんだ』ということをもっと伝えてもいいのかもしれません。そのためにも、『どのレベルを目指したいのか』『なぜやりたいのか』といったことを問いかけながら、『目的を達成するために必要なことは何なのか』『目標とするレベルの選手になるために兼ね備えているべきことは何なのか、そのために今からやるべきことは何なのか』を一緒に考えていく必要があります」
 
 サッカーをやっているから勉強ができなくても仕方ないというのは、その子どもの将来にとって一番良くないことです。すべてのサッカーキッズがプロ選手になれるわけではありませんし、プロ選手になればなおさらそれまでの勉強や生活面の努力が結果に直結します。
 
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■家族のルール=自分との約束にする

 守屋さんは「少しずつでいいので、自分ができることは自分でやる習慣を身につけること」が“サッカーだけ”からの脱却の第一歩だといいます。その際にぜひ決めておいて欲しいのが「家族のルール」です。お母さんが先回りして全部やってしまわない。これは子どもたちの仕事、これは約束して絶対に守る。そういう積み重ねが、普段の生活を疎かにしないための大切なポイントだといいます。
 
「家族のルール」はどんなに些細な事でもいいのですが、守屋さんは、ひとつだけ守ってほしいことがあると言います。それは「ルールを親の都合で一方的に決めない」ことです。押し付けられたルールは大概守れません。守れないから結局妥協することになり、なし崩し的に消滅してしまいます。ルールを決める際には子どもたちとよく話し合って、合意を得た上で決めてください。これで、家族のルールを守ることは「自分との約束」を守ることになるわけです。
 
 『〇〇しなさいって言ったでしょう!』と言うよりも『〇〇するって約束したよね?』からさらに『自分との約束は守ろうね?』に。これは小さな違いのようですが、自分のことは自分で責任を持つ、人のせいにしない心を育てる声がけになるのです。
 
「押し付けはよくない」最近の教育現場ではよく聞く言葉です。「自主性に任せよう」これも理想の子育てとしてトレンドになっている言葉でしょう。しかしやはり「自主性を引き出す」と「放任主義、勝手にやらせる」のは違います。前回でお母さんは子どもの感情面のケアを役割を担うことが多いと言いましたが、お子さんの感情を受け止めつつ、お子さんが本当にやりたいこと、そのためにしなければいけないことをしっかりヒアリングして「頑張れること」を引き出して、伸ばしていってあげてください。
 
 日々、子どもたちと向き合っているお母さんたちは本当に大変な毎日を過ごしています。来月はお父さんの役割について取り上げようと思っていますが、子どもたちと触れ合う時間が長い分、お母さんのほうが子どもに与える影響が大きいのもまた事実です。次回、連載最終回はお母さんの立場から見た「サッカーと生活との両立」をお届けします。
 
 最近なんだか疲れやすい。子どものためだからとやってきたけどもう限界……かも? そんなお母さんは必見です。
 
 
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守屋麻樹//
もりや・まき
早稲田大学政治経済学部政治学科卒。ローレルゲート株式会社の代表取締役として法人向け人材育成コンサルティングを手掛けるとともに、研修講師、セミナー講師、大学講師、プロコーチとして活動中。プライベートでは、2004年より早稲田大学アーチェリー部ヘッドコーチ、2010年より監督を務める。「若者を元気にすること」と「スポーツを通じて日本の社会をもっと活気あるものにすること」を自分が与えられた使命と考え活動している。
プロフェッショナルコーチ 守屋麻樹のブログ
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取材・文/大塚一樹 写真/新井賢一(第37回全日本少年サッカー大会決勝大会より)

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