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U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2015

選手をサポートしすぎないで!バルサが実践するお父さんお母さんへの呼びかけ

2015年9月15日

夏の終わりに開催された、U12ジュニアサッカーワールドチャレンジ。この大会に参加したFCバルセロナのセルジ監督は、観客席に詰めかけた、日本のサッカー少年の親を見て驚いたそうです。
 
「今回、初めて日本に来ましたが、日本のサッカー少年の親が子どもたちにどのように接しているかを見て、カタルーニャの親との違いに驚きました」
 
スペインと日本のサッカー少年の親では、なにがちがうのでしょうか? FCバルセロナU-12のセルジ監督とオスカルコーチに話をうかがいました。(取材・文 鈴木智之 写真 鈴木蹴一)
 
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<<フィジカルじゃない!?バルサが重要視する12歳以下のサッカー選手に必要な要素とは
 

■選手を過保護にしすぎないでほしい

FCバルセロナのセルジ監督、オスカルコーチは口々に「選手の親とのつきあい方は、とても大切です」と言います。
 
「我々には子どもたちをサッカー選手として育てるだけでなく、人間として育てる役割もあります。学校の成績をチェックしたり、家族と話すことも重要です。我々が知り得ない情報を、家族と話すことで共有し、その選手が抱える問題と立ち向かうことができます。バルサの中には心理カウンセラーがいるので、彼らとも話をします。友達、家族、コーチ、みんなで選手の生活面も含めてケアしていきます」(オスカルコーチ)
 
ジュニアサッカーワールドチャレンジでも、2人の年配のスタッフが帯同していましたが、彼らは主に選手たちの精神面のケアを担当していました。落ち込んでいる子には声をかけて励まし、「バルサの選手である」というプレッシャーから守るように接していました。それはコーチ陣も同様で、クラブのテクニカルダイレクターからは、大会や試合の勝ち負けではなく、「どのように子どもたちを育てているか」を判断されると言います。
 
ピッチ内外でどのように子どもを成長させていくか。それはバルサに限らず、世界中の育成年代のコーチが考えていることでもあります。サッカーの練習に来るのは、一日のうちの数時間程度。それ以外の時間の多くが、家庭で親と一緒に過ごします。
 
「クラブでもよく話に出るのが、選手の親についてです。我々は選手の親に対して『選手をサポートしすぎないように。過保護になり過ぎないように』と言っています。さらには選手を獲得して、家族と面談をするときに、家族としてどういうふうに接してほしいかを伝えています。選手がグラウンドの中でおこなう振る舞いの多くが、家の中で起こっていることを反映しているケースです」
 
ごくまれに、選手の振る舞いや親のクラブに対する態度などに改善が見られなければ、クラブとしてその選手との契約を切ることもあるそうです。それだけ、親の与える影響は大きく、いいサッカー選手である前に、いい人間であるべきという考えが徹底されています。
 

■サッカーについては口出ししないで

では、保護者が子どものために、するべきことは何でしょうか? どのようなサポートの姿勢が望ましいのでしょうか? オスカルコーチは開口一番、こう言いました。「サッカーについての話は、子どもにしないこと」です。
 
「サッカー面については、親が口出しをしないようにとお願いをしています。なぜならば、親の多くは、チームの中で自分の子どもしか見ていないからです。サッカーについては、バルサのコーチが言っていることを尊重してほしい。そこで親が『いや、私はこう思う』と言って、コーチや子どもと衝突が起きるのは良いことではありません。そのため、サッカーについては口出しをしてもらわないようにしています」(オスカルコーチ)
 
サッカーのことはサッカーのプロであるコーチが教えるので、親にはそれ以外の『コーチができない部分のサポート』をしてほしいというのが、彼らの気持ちです。ピッチ内外でコーチと親が一体になって子どもを導いていく。それぞれの持ち場で、それぞれの役割を果たすことが、結果として子どもの成長につながるという考えなのです。
 
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