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本番に強い子を育てるために大切なこと

「緊張しても失敗しない!」子どもの自信を育てるメンタル・トレーニング

2017年1月 5日

キーワード:コミュニケーションメンタルメンタルトレーニング

大事な試合ともなれば、緊張するのは仕方ないこと。ただ、「緊張したら失敗する」と思い込んでいると、試合中はずっとその緊張を打ち消すことだけにいっぱいいっぱいになってしまい、よいパフォーマンスが発揮できません。
 
「本番に強くなるためには、『緊張』にフタをするのは逆効果。むしろ、その感情を自覚して、素直に受け入れることが大切です」と話すのは、メンタル・トレーナーの森川陽太郎さん。
 
今回は、「緊張」を素直に受け入れるために必要な、「緊張していてもできる!」という自信を育てるためのトレーニングの方法について、森川さんにお話を伺います。(文:熊本りか)
 
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■「緊張していてもできた!」という経験が自信を育てる

子どもも含め、多くの人は「緊張してできなかった過去の経験」に囚われています。これは、「緊張」が「できたこと」ではなく、「できなかったこと」=「失敗」のほうと強く結びついてしまっている状態。
 
これでは、緊張している自分に向き合ったときに「できる!」というイメージがわきません。
 
そこで大事になってくるのが、「緊張していてもできたこと」のほうに意識を向けて、「緊張」という感情と「失敗」を切り離すこと。つまり「緊張していてもできた!」という成功体験をたくさん積み重ねる、ということです。
 
この経験を重ねることで、「緊張していてもできる!」という自信が着実に育っていきます。そしてこれが、本当の意味で、「緊張に慣れる」ということなのです。
 
「緊張していてもできた!」という自信を育てるために僕が提唱しているのが「OKライン」を設定するメンタル・トレーニングです。
 
OKラインとは「ここまでできたらOK」と自分にOKをあげられる基準のこと。自分を肯定できる基準値だと言い換えることもできます。
 

■「今の自分が確実にできること」にOKラインを設定

トレーニングのポイントは、常に「できた!」という「できた感」=自己肯定感を味わうこと。「緊張に慣れる」というトレーニングなら、「緊張していても、今の自分が確実にできること」をOKラインに設定することが大切です。
 
まず、お子さんが、この1週間でどういうときに緊張したかを尋ねてみてください。実力を発揮したい場面がサッカーの試合であっても、それにこだわらず、日常生活全般から、さまざまな緊張の場面を考えてみましょう。
 
・授業中に発言したとき
・クラスの女の子に学校の外で偶然会ったとき
・チームのエースの〇〇くんに話しかけられたとき
 
このような場面がイメージできたら、次はこれらの出来事に対してどのように対応したのかを書き出します。そして、その対応によって「できた感」が得られたのか、それとも「できなかった感」を味わったのかも合わせて書き出します。
 
例えば、
 
・クラスの女の子に学校の外で偶然会ったとき
→目を合わせることもできなかった。何も話すこともなく終わってしまった。
→「できなかった感」があった。
 
お子さんが書き出したものの中から「できなかった感」があったものをピックアップし、次に同じ場面に出会ったとき、どういう行動なら今の自分が確実に「できた感」を得られるのか、ということを一緒に考えてみます。
 
お子さんが「これなら確実にできる」と納得したら、それをOKラインに設定しましょう。例えば「目を合わせてお辞儀だけする」というものに設定しようとしたときに、お子さんに不安そうな様子があるなら、「目を合わせて挨拶している自分をイメージする」というところまでOKラインを下げても大丈夫です。
 
大事なことは、OKラインのレベル自体ではなく、「緊張したけどできた!」という気持ちを確実に得て、しっかりと自分にOKをあげることです。
 
次ページ:「緊張」のキャパシティが広がれば、本番に強くなれる

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文:熊本りか

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