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インタビュー

何よりもサッカーを楽しむことが、自分を成長させてくれる。東慶悟(大宮アルディージャ)

2012年7月27日

キーワード:五輪大分トリニータ大宮アルディージャ

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昨夜のロンドンオリンピックサッカーU-23日本代表初戦ではスターティングメンバ―に名を連ねた東慶悟選手。1-0という歴史的勝利の中、見事フル出場を果たしました。この勢いで、ぜひ決勝トーナメントまで勝ち進んでほしいですね。昨日に引き続き、東選手へのインタビューから大分トリニータU-18に加入した高校生時代からロンドンオリンピックへの意気込みなどを中心にお届けします。
 
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■サテライトリーグでのプロ選手との対戦は、自分のプレーを試して実力を知るいい機会

――親元を離れての新生活がスタートします。
 
「高校入学と同時に寮に入ったんですが、寮だと食事当番だったり、団体生活の中でそれぞれいろいろな役割が与えられるじゃないですか。最初は慣れないことが多くて大変でした。自宅にいるときはそれらをすべて母親がやっていてくれていたわけですからね。とくに1年目は親のありがたみをいやというほど感じました」
 
――そういう環境面での変化に加えて、サッカーにおいても新たな環境での挑戦がスタート。ピッチで苦労したことはありませんでしたか?
 
「正直、中学までだとサッカー部の中で自分が一番という感覚でプレーできていた部分があったと思うんですが、ユースには九州の各地からうまい選手が集まってきている。そういうレベルの高い選手たちと一緒にプレーして刺激になる反面、自信をなくすことも。そういうこともある程度、想定内だったので、そこまで深く落ち込むことはなかったですけど。ただ、高校時代にサテライトリーグなどでプロの選手と対戦できたことや、そこで自分のプレーを試すことができたのは、自分の力を知るいい機会にもなったし、自分でもやれるんだという自信になった部分もあった。その積み重ねが、徐々に自分もプロでできるんじゃないかという手応えにつながっていきましたね」
 
――当時、刺激を受けた選手はいますか?
 
「やっぱり1つ年上だった清武(弘嗣)くん。ずっと一緒にやっていたわけじゃないけど、何回かプレーを見て、やっぱり“違う”と思いましたし、すごくレベルの高い選手だなと感じたのはよく覚えています」
 
――そういう環境の中で刺激を受けながら、“プロ”が現実的なものに?
 
「うまい選手を共にプレーすることで刺激されると同時に、“負けたくない”という気持ちが強くなるんですよね。そして、そういううまい選手はみんなトップに昇格する。そして彼らがトップでプレーする姿を見ると、自分もそういう場所で活躍したいと思うようになる。先輩たちの姿にはいい本当に刺激を受けました」
 
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■自分の足りない所を指摘し、アドバイスを言い続けてくれた大分U-18の監督に感謝

――その頃には、自分の武器や特長、自分だけの色を出すにはどうしたらいいのかと考えることはありましたか?
 
「U-18時代の監督に『ボールを持っている時はある程度の技術があるからいいけれど、たとえばボールを持っていない時の動きだしやオフの動きがない。そこをやっていかないとプロでは通用しない』とよく言われていました。だから、高2の終わりころからとくにそこを意識してプレーするように。今、ボールを出して動くところだったり、裏に抜ける動きは自分のプレーの武器になっていますが、あの時にアドバイスを言い続けてくれた監督にすごく感謝しています」
 
――高校時代は練習終了後に自主練を行うことは?
 
「高校の時は寮に体育館があったので、練習が終わって寮に戻って食事をした後に、そこでよくボールを蹴っていました。とにかくボールにたくさん触ることが一番大事なことなんじゃないかと考えていたので」
 
――サカイクは『自分で考える』をテーマにしているのですが、東選手が大事にしていることは?
 
「自分がどうなりたいかという目標があって、それを実現させるために、それが成功か失敗かはわからないけど、自分で決断して挑んでいく。かなり勇気がいることではあるけど大事なことだと思います。そういう僕もそんなに決断力や考える力がある方だとは思わないけれど(笑)。僕自身は幼い頃、両親にあれをしろ、これをしろとあまり言われたことがなくて、どちらかというと自由にやらせてもらいました。中学卒業後に大分U-18に進む時も『自分の好きにしていいから』と、僕の意志を尊重してくれた。ただ、自分で決断したからには、やり遂げなければならないという責任感がそこで生まれる。直接的に考えるということにはつながらないかもしれませんが、そういう過程の中で自然と“考える”ということが身についたかもしれません」
 
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■ロンドンオリンピックではアジアの枠を超えた、世界という舞台を肌で感じてきたい

――さて、間もなくロンドン五輪が開幕します!
 
「五輪アジア予選は全試合出場させてもらって、より本大会への思いは強くなりました。アジアという枠ではなく、世界という舞台でさまざまな経験をすることで、自分がより成長できるのではないかと考えると、本当に楽しみです。世界の舞台で、しかも真剣勝負で戦えるのは多分、W杯と五輪ぐらい。だからこそ、世界を肌で感じたいですね」
 
――では最後に、ジュニア世代の選手たちにメッセージをお願いします。
 
「やはり小さい頃は何よりも楽しくサッカーをすることが一番大事だと思います。サッカーを楽しむことが、自分を成長させてくれる。僕自身も常にその気持ちを忘れずプレーするので、みなさんもいつも楽しむことを忘れないでください」
 
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東 慶悟//
ひがし・けいご
MF。1990年7月20日生。福岡県北九州市出身。大宮アルディージャ所属。2009年、大分トリニータU-18よりトップチームに昇格し、トップ下やウイングなどの攻撃的なポジションで、高卒ルーキーながら23試合に出場。プロ初ゴールは同年第20節の名古屋戦で、ロスタイムに決勝弾。2010年には、U-21日本代表のメンバーとして2010年アジア競技大会にも出場し、日本の金メダル獲得に大きく貢献。2012年ロンドンオリンピックサッカーU-23日本代表。
 
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取材・文/石井宏美 写真/新井賢一

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