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運動能力

【第4回】子どもに間違ったトレーニングをさせていませんか? U12世代のフィジカルトレーニング

2010年12月 6日

キーワード:コーディネーションフィジカル筋トレ運動神経

■ふだんの生活でできること

U12世代に筋トレが無駄なのはわかったけど、何かやらせないと気が済まないという人もいるでしょう。

でも親ばかりがのめり込んで焦っても、こどもの体の成長が追いついていなかったら、かえってストレスを与えるだけです。こどもはサッカーをやめたくない一心で「NO」と言えないだけかもしれません。

過度なプレッシャーよりもふだんの生活で留意すべきことを守る方が、数年後には効果となって表れるはず。立教大学の沼澤先生に、トレーニングと日常生活の2つの側面からアドバイスをいただきました。

「U12世代は、筋力を付けることを考えないで、筋のコーディネーションを考えた神経系のトレーニングが重要です。このことは、トレーニング以前の、体全体を使った外遊びのなかで、サッカーに必要な能力が自然と身に付くのではないかと考えられます。

危険が伴う、あるいはそのような環境がなくなったということで最近あまりやられなくなった"木登り""裏山での冒険遊び""川遊び"などは、自然にコーディネーション能力を高めることになる遊びです。また、学校の校庭にあるような"うんてい""登り棒""ジャングルジム"などはコーディネーショントレーニングとして有効でしょう。

サッカーにおけるトレーニングとしては、ボールを使って行うリフティングやパスなどはもちろん、楽しみながらボールコントロールを養うような練習はすべてコーディネーショントレーニングと言えます。また、この時期に関節の可動域を狭くしないために、筋の疲労を残さないこと、柔軟性を維持させる、あるいは高めるエクササイズを取り入れましょう。

サッカーのトレーニングでは、股関節周辺(内転筋、大腿四頭筋、大腿二頭筋、腸腰筋など)を伸ばすストレッチ。ふだんの生活では、お風呂に入ったあとのストレッチ、朝起きてすぐのストレッチなどを習慣付けておくといいでしょう。結論として、思いっきり体を使った遊びをさせてあげるのが、こどもにとってもっとも効果的なフィジカルトレーニングといえるようです。また、コーディネーション能力を高めることは、いわゆる"運動神経"がよくなるだけではなく、他者とのコミュニケーション能力の向上、情緒面の安定や学力アップにも効果があると科学的に証明されています。

サッカーの知識や経験がないお父さんお母さんでも、こどもと一緒に体を動かして遊ぶだけでいいのです。さっそく次の休日からはじめてみませんか?」

numa.jpg沼澤秀雄先生//
立教大学コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科教授、日本陸上競技連盟育成・普及委員、日本サッカー協会フィジカルプロジェクト委員。生理学的な指標を用いてスポーツ選手の競技力向上をテーマにして研究を行っている。三菱浦和フットボールクラブ(浦和レッズ)のフィジカルコーチを務めた経験も持つ

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