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ボールを動かして相手を崩す!メキシコ式コンビネーショントレーニング
公開:2026年8月 3日
サッカーの指導が学べる動画配信サービス「COACH UNITED ACADEMY」では、強豪チームや豊富な実績を持つ指導者によるトレーニング動画や、指導していく中で必見な理論や情報を配信中だ。
前回より、Club Atletico愛知とカンテラサッカーアカデミー代表を務める、鈴木理一郎氏による「メキシコ式ポゼッションから紐解く、効果的な縦パスの差し込み方と3人目の連動」をテーマにしたトレーニングを公開中。
鈴木氏は母校でのコーチ経験やサッカースクールでの指導を経てメキシコへ渡り、プロクラブでの研修、メキシコサッカー連盟アカデミーでの指導、指導者養成学校でのライセンス取得といったキャリアを積んで帰国。現在はクラブチームとサッカースクールの双方で指導にあたっている。
メキシコ時代に培われた鈴木氏の指導哲学のベースは、メキシコのスタイルである「細かなパスワークと豊富な運動量」を掛け合わせたアグレッシブなサッカーだ。
今回紹介する動画では「仲間を見る」「正確なパスとコントロール」「速いテンポでボールを動かし、相手ディフェンダーの意表をつく」という3つのポイントを軸に、守備者がゴールを守る状況を打破できるようにトレーニングを行っていく。(文・鈴木智之)

問いかけながら答えを引き出す
トレーニングは4対4+2サーバーからスタート。フィールドの中央とサイドにゲートを設置し、真ん中と両サイド、3つのゲート突破、もしくはサーバーを使ってゴールへのシュートを目指す。

サーバーの前に守備者がいるので、上手く外してボールを受ける必要がある。またサーバーのみゴールへのシュートが可能なので、積極的にゴールを狙っていく。
トレーニングが始まると、鈴木コーチは「ボールがボコボコしてると安定しないから、次のパスが出しづらいぞ」とボールコントロールの質を求め、良い守備には「そうそう!積極的に奪いに行こう!」と積極的な動き方をほめて背中を押した。
インターセプトが決まると「ナイスインターセプト!」と大きな声で称え、攻撃側には「どうすれば取られなかった? しっかり踏み込んで、ビシッと出すようにね」と、なぜパスを奪われたのかを選手自身に考えさせながら、パスの質と強度を高めていった。

鈴木コーチのデモンストレーションを交えた説明はわかりやすいので、詳細は「COACH UNITED ACADEMY」動画を確認してほしい。
安定してボールを動かし、次を狙う

発展形として、キーパー1人、DF2人、MF2人、FW1人という、5+1GK対5+1サーバーを実施。
攻撃側はゴールを目指し、守備側は両サイドのゲート突破を目指す。攻撃側は2-2-1、守備側は3-2のフォーメーションで実施する。
鈴木コーチは「パスを出したら動く」と声をかけ、「安定してボールが動けば、次のところが狙える。相手にコースを読まれないためには、タッチ数の変化が必要だよ」と、プレーに変化をつけて、ディフェンスの逆を取る重要性を説明。
トレーニングの中盤では「簡単にボールを下げない」と、メキシコらしいアグレッシブな姿勢を強調していた。

最後はGKを含む6対6を実施。「ゴールを目指す、ボールを失わない」「パスを出したら動く」といった原理原則にフォーカスして声をかけていく。
ここでは「コンビネーションで崩すにはどうすればいい?」と問いかけ「背後ならスルーパス」「味方とワンツーする」など、コンビネーションで崩すためのアイデアを提示していった。
コンビネーションプレーの重要性

以上でトレーニングは終了。鈴木コーチは「ジュニア世代でも戦術の導入が進み、相手によってはゴールを堅く守ることに重きを置いたチームも少なくありません」と話す。
守備を固めてくるチームに対しては、コンビネーションプレーを使って崩すことが必要だ。
鈴木コーチがメキシコに滞在していた際には「ロンドやコンビネーションプレーのパターン練習を数多く行い、選手たちのアイデアを引き出す練習が数多く用いられていた」という。
ジュニア年代は個の技術習得に加え、味方と連動する中で、身につけた技術を発揮できるようにしていきたい。
今回紹介したトレーニングは、戦術面でのアイデア構築とゴール前でのプレーを組み合わせることで、選手の積極的な関わりを引き出せるものだ。
ぜひCOACH UNITED ACADEMY動画を見て、日々の活動やトレーニングの参考にしてみてほしい。
【講師】鈴木理一郎/
大学生時代から母校(國學院大學栃木高等学校)のコーチとして指導者キャリアをスタート。プロのサッカー指導者への憧れを抱き、現クーバー・アカデミーオブコーチングへ入学。卒業後はクーバー・コーチングにて11年間、関東・東海地域で5~15歳の少年少女を指導。また、各県協会とのコラボレーションで、トレセン活動や協会主催行事をサポート。 2010年8月より日墨交換留学生(政府間同士の交換留学制度)として、(公財)日本サッカー協会より推薦を受けメキシコへ渡る。プロクラブ(UNAM PUMAS)での研修、メキシコサッカー連盟アカデミーでの指導、指導者養成学校でのライセンス取得など、多くの経験を積み2013年に帰国。2014年3月よりClub Atletico GIRASOL(現Club Atletico 愛知)を立ち上げ活動。2025年4月には、よりハイレベルな環境を多くの選手へ提供できるようにカンテラサッカーアカデミーを開校。FIFAワールドカップU17メキシコ大会において、サポートスタッフとして大会ベスト8、第14回豊田国際ユース大会において、U16メキシコ代表の通訳兼サポートスタッフとして大会優勝に貢献。JFA Aジェネラルライセンス、メキシコサッカー連盟レベル2ライセンス保持。
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