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試合を制するルーズボール奪取術!「予測と体をぶつける」で相手に勝つ方法

公開:2026年5月25日

サッカーの指導が学べる動画配信サービス「COACH UNITED ACADEMY」では、強豪チームや豊富な実績を持つ指導者によるトレーニング動画や、指導していく中で必見な理論や情報を配信中だ。

今回のテーマは「ルーズボールの回収率を最大化するメカニズム」。講師はFC大阪U-15で監督を務める小池太陽氏だ。

愛知県の高校で指導者キャリアをスタートさせ、スペイン・ビルバオへ渡り、U-13から大人まで幅広く指導。セミプロリーグの分析官兼アシスタントコーチも務め、年間約160試合を分析し、チーム史上最高成績に貢献した。

ルーズボールを制する者が試合を制する。そのために必要なのは「予測」と「ボールを意識しないこと」だという。前編では地上のルーズボールに絞り、回収率を高めるための理論とトレーニングのヒントを紹介してもらった。(文・鈴木智之)

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ルーズボールとの向き合い方

前編のテーマは「地上のルーズボールをマイボールにするための準備と計算」。小池監督は「ルーズボールを制することができれば、試合を制することができる」と話す。

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「試合中、自分たちがボールを支配している時間や相手ボールになっている時間と比べても、曖昧なボールになっている瞬間は非常に多いです。そこを取り切れるかどうかが、試合の流れを大きく左右します」

マイボールにするための基本的な考え方として、小池監督は2つを挙げる。それが「先にボールに触れること」と「相手をどかすこと」だ。

「ボールに早く反応しろ!」という指摘は多くの現場で聞かれる。そのために「一歩目を早める」といった表現があるが、小池監督は「反応が早い=瞬発力がある、というのは本当でしょうか」と疑問を投げかける。

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「もちろん体が動かなければ早く動けないので、瞬発力も必要だとは思います。ただ、それだけではなく、ルーズボールを制するために大切な要素が『予測が早い』ことです」

ここで重要なのが「予測とは準備のことである」という考え方だ。予測は物事が起こる前に行うもの。ルーズボールが発生してから「予測しろ」と声をかけても、すでに手遅れになっている。

「つまりルーズボールになる前に、大半の勝負は決まっています。ルーズボールになりそうだと予測できるからこそ、準備できるわけです」

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ボールと人を「見る」習慣

では予測・準備を早めるために何が必要か。小池監督は「情報」だと言う。

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「まず取ってほしい情報は『ボール』と『人』です。ボールについては軌道・勢い・回転です。高いボールかライナー性か、バックスピンがかかっているかなど。人については、相手と味方の姿勢・目線・ボールへの接地面や角度、ステップ、余裕があるかどうか、といった要素を見ることが大切です」

ここで強調したのが「目線を盗む」こと。相手がどこを見ているかを読み取れれば、「ボールの行き先が予測できる」という。

トレーニングへの落とし込みとしては、ポゼッションやウォーミングアップの始まりをルーズボールからスタートするだけでよい。コーチがあえてバウンドボールや変な回転のボールを出す、競り合いから始めるなど、「ランダム性」を取り入れることが大切だという。

ボールより先に相手をどかす

ルーズボール回収のもうひとつの柱が「相手をどかす」という発想だ。「相手がいなければマイボールになる」。この感覚を持たせることが重要だと言う。

「大事なのは、ボールが来る前に体をぶつけることです。『体を入れる』と『体をぶつける』は違います。体を入れるのは、相手がその場にいる状態。体をぶつけるのは、先に体を当てて相手をどかすことです。ボールは一旦無視していいので、まず相手の体にぶつかり、次にボールに触る、が基本です」

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「COACH UNITED ACADEMY」動画では、体格差のある選手が、ボールより先に体をぶつけることでルーズボールを制した映像を紹介。「ボールを触りに行った方が負けた」という事例は、「ボールを意識しないこと」の重要性を示している。

練習への導入はシンプルだ。アップで1対1を行い、コーチが2チームの間にボールを投げ入れる。そこで「相手の体に先にぶつかれているか」だけに着目してフィードバックする。最初はほぼ全員がボールをコントロールしようとするため、繰り返しのなかで「まず体をぶつける」という感覚を根づかせていく。

ルーズボールの詳細な情報の取り方や、具体的なトレーニングの組み立てについては、ぜひ「COACH UNITED ACADEMY」動画で全容を確認してほしい。ルーズボールへのアプローチに新たな視点が加わるはずだ。

次回の後編では、空中のルーズボールの勝ち方と、そのトレーニング方法について詳しく解説する。

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【講師】小池太陽/
兵庫県明石市出身。高校2年生のときにサッカー監督を志し、高校卒業と同時に選手を引退。そのときに参加したセミナーの講師のもとで指導を学ぶため、単身名古屋へ。2年間、高校生の外部コーチを経て、スペインのビルバオへ渡欧。U-13コーチ、U-13監督、スペイン大人5部 セミプロリーグの分析官 兼 アシスタントコーチなど経験。セミプロリーグでは、110年の歴史あるチームで史上最年少分析官 兼 アシスタントコーチとなり、年間約160試合を分析し、チーム史上最高成績に携わる。現在は日本へ帰国し、FC大阪U-15の監督に就任、さらにその他のチームや指導者のサポートも行っている。

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