東北の元気を届ける『仙台だより』

2011年8月20日

「宮城のため」にベガルタ仙台ジュニアの戦い(1/2)

チームのキーワードは「団結」。Jリーグ前半戦で快進撃を続けたトップチームの団結力を見た壱岐監督は、チームの団結が重要だと考えました。大会直前には、ユニフォームに全員の決意表明を記入しました。ベガルタ仙台ジュニアは6年生が9名、5年生が9名と少数精鋭のチーム編成を行っています。大会は1チーム16名しか登録できないため、必然的に5年生2名が大会に出られません。しかし、今回残念ながら出場できなかった5年生も、ユニフォームに決意表明を記載し、チーム全員で目標達成に向けて一つになりました。

■取られたら取り返す!見る者を魅了する攻撃サッカー

ベガルタ仙台ジュニアは、フォーメーション2-4-1を基本とする、攻撃的なサッカーが持ち味です。中盤やFWの選手のみならず、2バックのDFも機を見て上がってシュートを狙います。また正GK阿部海士選手と、主に2バックの一角で全試合先発出場したDF工藤蒼生選手は5年生。試合途中は選手のスタミナを考慮し、フットサルのように頻繁にメンバーの入れ替えを行い、ここでも、5年生選手を積極起用しました。メンバーを6年生で固めるチームが揃う中、異色のチームでした。

1次ラウンド初戦、石川県代表額SSS戦は、「10点は取りたい」と意欲を見せていたキャプテン郷家友太選手がハットトリックの大活躍。3-0と好スタートを切りました。しかし1日目午後の、茨城県代表古河SS戦では長身で、スピードもある前線の選手への対応に苦しみ、0-4で敗戦。2日目午前の1次ラウンド最終戦、宮崎県代表アリーバFC戦は2次ラウンド進出のため、勝利が求められる試合になりました。前半、土川竜之介選手のゴールで先制するも、後半、追いつかれる苦しい試合でしたが、終盤、荒井秀賀選手のヘディングシュートで突き放し、2-1で勝利し、グループ2位で2次ラウンドに進出しました。

2次ラウンドは、3チームでのリーグ戦。1位にならなければ決勝トーナメントに進出できません。2日目午後に行われた、初戦福岡県代表BROOKS・JFC戦は壮絶な試合となりました。前半セットプレーから荒井秀賀選手のヘディングシュートで先制しましたが、相手のセットプレーから失点を喫し、1-1でハーフタイムへ。後半も、郷家友太選手のゴールが決まり、直後に同点に追い付かれる厳しい展開。

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