東北の元気を届ける『仙台だより』

2011年6月24日

仙台発。サッカーで子どもたちに笑顔を(1/2)

――震災から約2週間後の3月26日に出身の岩沼西サッカースポーツ少年団の協力で、宮城県岩沼市でサッカー教室を開いたそうですが、どんな様子でしたか。

「何が自分にできるのか考えた時に、避難をしている子どもたちがたくさんいたので、まずは、子どもたちの笑顔があれば、ご両親の心が温まるのかなと思いました。やはり自分にできることはサッカーで、体をのびのび動かしたい子どもたちは集まってほしい、ということで早い段階で計画を立てました。それでもなかなかスケジュールが合わないなどいろいろなことがあって、少し時間が空いてしまったのが残念です。もう少し早くやりたい思いがありました。

でも、皆さんのご協力のもとに、無事開催することができました。みんなの笑顔が見られたのが良かったですし、たくさんの子どもたちのご両親が来て下さって、子どもたちの元気な姿を見られて良かったのではないかと思います」

――岩沼西サッカースポーツ少年団の団長佐藤栄治さんもだいぶご協力して下さったようですね。

「グラウンドの提供など協力してくれました。最初は地元の岩沼西小学校でやりたいと伝えていたのですが、校庭の状況が良くないのでダメだという話になって、では、グラウンドをどうするという話になりました。(ガソリン不足で)車が使えない中、自転車で一日何往復もしていろんな所に掛け合ってもらって、本当にありがたかったです」

<続く>

大久保剛志//

おおくぼごうし
FW。1986年6月14日宮城県生まれ。171cm/65kg。ベガルタ仙台Jrユース-ベガルタ仙台ユースを経て、ベガルタ仙台に加入。08年からソニー仙台FC(JFL)に期限付き移籍し、今シーズンベガルタ仙台に復帰した。ベガルタ仙台の下部組織出身の唯一の選手でもあり、地元の期待を背負って、チームと仙台を笑顔へ導く得点が期待されている。

取材・文・写真/小林健志

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