東北の元気を届ける『仙台だより』

2011年6月24日

仙台発。サッカーで子どもたちに笑顔を(1/2)

【第3通】

「サッカーで子どもたちとご両親を笑顔にしたい」

~宮城県岩沼市出身ベガルタ仙台FW大久保剛志選手インタビュー

東日本大震災被災地仙台・宮城の今を伝える「仙台だより」第3回は、仙台を本拠地とするJクラブ、ベガルタ仙台で唯一宮城県出身者のFW大久保剛志選手に、地元少年団と協力して行った被災地支援活動についてお話を伺うとともに、被災地のサッカー少年少女とそのご家族にメッセージをいただきました。

■「子どもたちの笑顔があれば、ご両親の心が温まるのかな」

大久保剛志選手は宮城県岩沼市出身の25歳。岩沼西サッカースポーツ少年団在籍時から高い得点能力を誇るストライカーとして頭角を表し、その後ベガルタ仙台ジュニアユース・ユースで活躍。2005年ベガルタ仙台トップチームに昇格しました。08~10年はJFLソニー仙台FCに期限付き移籍し、チームの確固たるストライカーとして大きく成長。今シーズン、ベガルタ仙台に復帰を果たした矢先の震災でした。

――震災からこれまでを振り返っていかがですか。

「震災直後は今後どうなるのかという不安がすごく大きくて、精一杯生きていた日が続きました。今は、少しずつ落ち着いてきている状況ですが、津波の被害や原発もすごい状況なので、まだ過去のようには思えないですね」

――大久保選手の周りでは被害はありましたか。

「親戚や友だちで、家や車が津波で流された方がたくさんいて、とても辛くて悲しいです」

――被災地支援活動で、津波被害を受けた地域をご覧になってどう思われましたか。

「率直にとんでもない状況すぎて、あ然としたといいますか、言葉にならなかったです。その中でも避難されている方達がたくさんいて、さまざまな辛い思いをされている方がいる状況を目の当たりにして、これから自分はどうしていくべきなのかすごく考えさせられました」

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