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考え・自分で行動する力を伸ばす ~サンガつながり隊よっしぃコーチの「みんながつながり隊っ!」~

本当の楽しさを見つけるために......「サンガつながり隊」の意義、大切にしていることとは

公開:2017年8月17日 更新:2021年1月27日

キーワード:つながり隊京都サンガ子育て小学生指導福中善久育成

■スポーツは子どもたちを育む最も有効な教育

私が小学校の体育の授業に出向いて活動するのはなぜでしょう? それは小学校の体育の授業が、子どもとスポーツとの「出会いの場」だからです。現代社会では人と人との関係が希薄化し、子どもの体力の2極化が叫ばれています。そんな時代だからこそ、たくさんの子どもたちに「仲間と一緒に身体を動かすことの楽しさ」を感じてもらうのが、「サンガつながり隊」が大切にしていることのひとつ。
 
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(写真提供 京都サンガF.C)
 
小学校にはスポーツが得意な子もいれば、身体を動かすのが好きではない子もいます。特に最近は今までやったことのないことには消極的で、すぐに「ムリ」と言ってチャレンジしない子が増えています。その理由はできないことはダメなことだと思っているからかもしれません。クラスメートに笑われて恥ずかしい思いをするのが嫌だからかもしれません。
 
でも、つながり隊では私は無理にやらそうとしたり、指示や命令は行いません。あくまでも子ども自身が自発的に関われるように、「できなくても大丈夫なんだよ」という雰囲気を作り、プログラムを進めることによって、「まずはやってみよう」、「うまくできなくても楽しい」という思考回路に変えてあげたいと考えています。
 
もうひとつ、学校にはいろんな個性や価値観を持った子がいます。サッカー少年団ともなれば、「サッカーが好き」という共通の価値観を持った子や、同じレベルの能力の子どもが集まるため、多様性の面では少し狭い環境と言えるでしょう。
 
しかし、小学校は男の子もいれば女の子もいます。運動が得意な子や苦手な子。スポーツが好きな子、嫌いな子…じつに多種多様ですよね。異なる個性や価値観を持った子どもたちが一緒になって身体を動かしたり、協力し合って目的を達成することが「サンガつながり隊」で実現するのです。自分だけがいい思いをすることが「楽しさ」だと思っている子どもは少なくありません。
 
それでも「サンガつながり隊」のプログラムを実施している間に、うまくいく方法を一生懸命考えたり、仲間と声を掛け合いながら協力することの難しさを経験しながら、自然と「本当の楽しさ」を発見します。それはこれからの学校生活だけでなく、大人になって、社会人として生きていく上でも、大切なことなのではないでしょうか。
 
 
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福中善久(ふくなか・よしひさ)
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAで幼児~小学生を中心に様々なスポーツやキャンプ指導にあたった。また、大学生の指導者育成や高齢者スポーツなど幅広く活動。京都サンガでは未来を担う子どもたちに、スポーツを通じて「人と人がつながっていくことの大切さ」を伝える「サンガつながり隊」のコーチとして活動。地域の小学校を中心に年間2万人の子どもと関わっている。
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