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不安定で不確実な社会を生き抜くスキルの身につけ方

2019年2月21日

1人のリーダーが全部仕切るのは過去のこと。これからの社会で「普通の子」にも求められるリーダーシップをどう育てるか

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2020年に大学受験改革を象徴とする大教育改革を控える日本では、この年を契機に〝賢さ〞の中身が大きく変わります。

これからの子どもたちには、親世代が経験しているような、記憶力や知識を基に「正解」早く見つけ出したり、テストの点数を競うだけではなく、いろいろな人を納得させられる答えを自分で導き出す思考力が問われます。

本連載では「自分で決められる賢い子供 究極の育て方」(KADOKAWA)から、10年後の社会を賢く生き抜くために、子どもたちが身につけておくべきスキル(ライフスキル)についてお伝えします。

教育の場でも重要なワードとなっている「非認知スキル」は、スキル=技術なので、親の学歴や経済力、生まれ持った資質や才能、特質ではなく、後天的に習得が可能なのです。

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U-12ワールドチャレンジ2016のバルセロナの選手たち (C)サカイク

 

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■周囲を巻き込む力、一人で背負わずそれぞれの力を発揮して成し遂げる

「そんな器じゃない」
自分の子供にリーダーになってほしいかと問われたら、そう答える親が多いかもしれません。

旧来のリーダー像に縛られて、リーダーになる子供は特別な子だという意識があるのでしょうが、絶対的な正解がなく多様な価値観が混在するこれからの世の中では、1人の〝カリスマ・リーダー〞に頼った指示待ちの姿勢ではなく、ひとりひとりが役割に応じたリーダーシップを発揮してイノベーションを生み出していくことが求められます。

21世紀に求められるリーダー像として挙げられているのが、周囲を巻き込む「巻き込み力」です。

部活動などで、責任感が強く真面目な選手が、リーダーシップを発揮しようとして周囲から煙たがられたり、孤立してしまうケースがあります。

いくら「なんで一生懸命やってくれないんだ」「自分はこんな一生懸命みんなのためにやっているのに」と悩んでも、周囲を巻き込む方法を知らなければ、ただツライ思いをするだけです。

役割を率先して引き受けたり、周囲の子とコミュニケーションを取りながら自分の知っていることやできることを教えてあげるなど「引っ張る」のではなく、周りを大事にしてサポートし合うのがこれからの社会で求められるリーダーシップなのです。

■バルサの子どもたちが見せたプライド

世界的なビッグクラブであるバルセロナのメンバーは、その一員であることを誇りにし、ピッチ外でもその誇りや自信をもとに行動をしています。

「U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ」2016年の大会では、彼らの行動が世界中に絶賛されました。

優勝が決まり、喜びを爆発させたバルセロナの選手たち。そのまま歓喜の輪が広がるのかと思いきや、バルセロナのキャプテンが茫然自失の表情で座り込んでしまった大宮の選手のもとに歩み寄りねぎらいと励ましの言葉を伝えたのです。

日頃から自信を持って行動できている選手たちなので、とっさの出来事にもバルセロナの選手としてふさわしい行動をとることができたのです。

■長谷部選手のリーダーシップは後天的に身につけたもの

いまでこそ〝理想のキャプテン〞としてのイメージが定着している長谷部誠選手ですが、本人も「キャプテン向きの性格じゃない」と再三発言しているとおり、生まれながらのキャプテンだったわけではありません。

Jリーグ加入後もしばらくは、攻撃的なドリブラーとして自由にプレーするタイプの選手でしたが、経験を積むことで徐々に責任感が出てきて、リーダーとなっていったのです。


自分自身を引き上げるためにも必要な「リーダーシップ」のスキルを身につけるのに必要なのは「自分で決める」こと。自分から「こうしたい」と思って行動する(内発的動機づけ)でしか本当のモチベーションは生まれません。

そしてピンチの時にも発揮されるのがリーダーシップです。ピンチをピンチのまま終わらせるのか、乗り切ってチャンスにするのか。自分で考えて決断を下し、行動するスキルがこれからの時代に求められるリーダーシップです。

「失敗するのが目に見えているから」「(親と)同じ経験をさせたくない」など大人が先回りして決めてしまうのはNGです。自分で決めようとしていることを見守ることが、子どものリーダーシップを育むカギ。

長谷部選手の例を見てもわかるように、リーダーシップは決して生まれつきのものではなく、後から身につけることができる「スキル」なのです。

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