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U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2026

大阪の街クラブFC ZERO、Jリーガーの父でもある中島監督が語るジュニア年代の指導で大切にしていること

公開:2026年9月 1日

キーワード:FCZEROワーチャレワールドチャレンジ中島大嘉指導育成

8月下旬に行われた、U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2026。大会2日目は雷の影響で、25分1本の試合形式で実施されました。

この日、FC ZERO(大阪)は千葉県トレセンU-12と対戦。2-1で敗れる結果となりましたが、創設6年目を迎え、3期生となる選手たちがワールドチャレンジの舞台で奮闘しました。

試合後、短期間でチームを強豪へと育て上げた、中島優監督に話をうかがいました。
(取材・文 鈴木智之 写真・平間喬)

 (C)平間喬 

 

■打ち合いとなった千葉県トレセン戦

――試合を振り返って、感想をお願いします。

中島監督:千葉県トレセンさんには能力の高い選手が多いことがわかっていたので、なるべく相手の良いところを消すことを意識しました。うちにも能力のある子がいるので、点は取れるだろうと考え、打ち合いになると思っていました。ただ、雷の影響で試合が25分しかなく、どちらが点を取れるかの勝負になり、結果として打ち負けたかなという感じです。

 

――チームのスタイルとして、どのようなサッカーを目指していますか?

中島監督:8人制だとある程度ボールを回せるのですが、11人制になるとどうしても差が出てきます。ボールを扱えたとしても、個人の能力や身体能力の差が出ることは考慮しながら、基本的にはボールを大事にするスタイルでやっています。

 

――レベルの高い選手もいましたが、普段はどのようなトレーニングが多いですか?

中島監督:時期やカテゴリーによりますが、公式戦の前は戦術的なトレーニングをします。それ以外は1対1やボールの奪い合い、ボールをどう運ぶか、何を見ながら運ぶか、どのエリアで何を選択すべきかなど、判断を伴うトレーニングを行うようにしています。

 

■インテリジェンスの重要性

(C)平間喬

 

――卒業生の進路はどういったところですか?

中島監督:ヴィッセル神戸やセレッソ大阪など、関西圏のJクラブに行く子もいますし、地元の街クラブに進む子も多いです。大阪には良いチームがたくさんありますからね。

 

――ジュニア年代を指導する上で、大切にしていることは何でしょうか?

中島監督:ワーチャレに関して言うと、6年生は「11人制ではこんな現象が起きる」「こういう能力が必要になる」と、いろいろなことを感じたはず。それを感覚で終わらせず、ロジカルに、8人制で起きなかったことが11人制ではこういう理由で起きるんだと伝えたいです。アジリティも必要ですが、インテリジェンスがいかに重要かをわかってくれるように伝えていきたいと思っています。

 

■指導者としての視点と大会の意義

(C)平間喬

 

――監督の息子さん(中島大嘉選手/ザスパ群馬)はサッカー選手になられていますが、どのような指導理念をお持ちですか?

中島監督:私たちジュニアの指導者には、その子の未来や今後どう伸びるかはわからないので、指導者が「この子はこうなる」と決めつけず、いろいろな選択肢を持たせてあげるのが良いと思っています。

 

――息子さんに対しては、かなり手をかけてサッカーを教えられたのですか?

中島監督:ジュニアの時はそうでしたが、ジュニアユースに上がってからは完全に手を離しました。ジュニアユースはアイリスFC住吉とリップエースで、その後は国見高校です。国見の監督が私の同級生だったので、そこでお世話になりました。

 

――息子さんは、小中高とそれぞれ違う環境でプレーされたのですね。

中島監督:それが良かったのかもしれません。子どもにはいろいろなタイプがいて、様々な楽しみ方や選択肢があると思います。私たちが決めつけたり、「自分はこうだったからこうしなさい」と押し付けることなく、サッカーに限らず多様なケースがあると理解することが大切だと思います。

 

――最後に、ワールドチャレンジという大会の意義についてどのようにお考えですか?

中島監督:海外のチームと試合ができることはもちろんですが、この大会はオープン参加のチームが少ないですよね。Jリーグの下部組織であっても、予選を勝ち抜かなければ出られませんし、街クラブの老舗であっても、予選を勝ったチームしかこのピッチに立てません。そうしたシビアな環境であることが、指導者にとっても子どもたちにとっても、非常に意義のある大会になっていると思います。

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取材・文 鈴木智之、写真 平間喬

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