U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2023

2023年9月13日

「別のスタイルのサッカーでは何もできない選手にならないように」アイリスFC住吉の育成理念

先日行われたU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ。予選リーグを1位で通過し、決勝トーナメントに進んだアイリスFC住吉。

ラウンド16でエコノメソッド選抜に僅差で敗れましたが、攻撃的なスタイルが印象的でした。ラウンド16の試合後、久保秀太郎監督(以下、久保)と選手たちに育成の話や試合の話を伺いました。
(取材・文:鈴木智之、写真:新井賢一、高瀬波音也)

 


グループリーグでは川崎フロンターレと対戦したアイリスFC住吉(C)新井賢一

 

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■チャンスに決めきる力があれば......

――試合の感想をお願いします。(ラウンド16で勝てばバルサとの対戦だった)

久保 もう少し、チャンスに決めきる力があったら、結果も変わったのかなと思います。うちのストロングポイントである9番、10番のところをうまく抑えられたなという印象です。それ以外のところは、どちらに転んでもおかしくないゲームだったと思います。

 

■別のスタイルのサッカーに触れたときに何もできない選手にならないようにする


ジュニア年代でどんなことを意識しているか語ってくれた久保監督(C)高瀬波音也

 

――上にジュニアユースのカテゴリーもある中で、ジュニアではどのようなことを意識して指導をしているのでしょうか?

久保 あまり偏らないようにというか、アイリスのカラーを出しすぎず、高校、大学で活躍できる選手の育成を考えています。別のチームに行って、スタイルの違うサッカーに触れたときに、何もできない選手にならないようにすることが大切です。基本的なところを押さえて、次の世代にバトンを渡すイメージです。

 

■ジュニア年代では詰め込みすぎない

――アイリスFC住吉出身の選手は、高校年代の強豪チームにたくさんいますよね?

久保 そうですね。高校でキャプテンをしていたり、チームの中心としてやっている子も多いです。先々で活躍できる選手になってもらいたいと思っています。なので、ジュニアではあまり詰め込みすぎず、基本的な個人とグループのところを指導して、ジュニアユースになってプラスアルファしてという形でやっています。

 

――OBで有名な選手というと誰になりますか?

久保 よくメディアに出ているのは、コンサドーレ札幌から名古屋グランパスに行った中島大嘉です。彼のジュニア時代には、関わらせてもらいました。あとは松本山雅でキャプテンをしている菊井悠介です。

 

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■バルサなど海外選手のプレーを直接見て世界を知れる機会でもある

――世界に挑戦する「ワールドチャレンジ」を、今後の選手たちの成長に、どのように生かしてもらいたいと思いますか?

久保 大会に来るにあたって「世界を知ろう」というテーマを持って臨みました。海外のクラブと試合はできなかったのですが、彼らのプレーを見て、自分のいまと比べて、追いつき、追い越すためにどうしようかという話は、子どもたちにしています。

試合ができたら、もっと感じることができたんですけどね。あと一歩のところだったので残念です。関西はいいチームが多いので、予選を勝ち上がるのは難しいのですが、また出られるように頑張ります。

 

■選手たちはどう感じたのか

試合後、選手たちに話を聞きました。

インタビューを受けてくれたのは望月優貴くん(7番)、芝野椿也くん(9番)、音出夏輝くん(14番)。

 


試合の感想を語ってくれた選手たち(C)高瀬波音也

 

■チームで声を出して協力して戦えたところが良かった

――大会を通しての感想、自分のプレーで通用したところ、自信になったところはありますか?

音出 チームで声を出して、みんなで協力して戦えたところは良かったです。自分のプレーでは、ドリブルの守備の対応がよくなったと思います。

芝野 ボールを収めるところはできたのと、ドリブルとシュートは通用しました。今大会は3点取りました。

望月 自分のプレーで通用したのは、パスカットや1対1の対応です。

 

■守備はみんなで連携しないとボールが奪えない

――チームの特徴と大会で学んだことを教えてください。 

音出 みんな個性があってとても良いチームです。これからも仲間たちと一緒に上を目指していきたいです。大会に出て、まだまだ上のチームがいるとわかったので、そこに立ち向かえるようなチームになりたいです。

芝野 このチームは、明るくて元気があるチームです。大会で学んだことはシュートを決めきる力です。

望月 誰が試合に出ても強いチームです。今大会で、守備はみんなで連携していかないとボールを取れないことを学びました。

 

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